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彼女の恋愛

第10章 暴走彼女

「菫様!」

「おう、どした?ってかぁ、なっちゃんは〜?」

「私どうすればいいの?もういっその事私消して!」

「おいおい、うちはただの可憐な女子高生だよ?消して欲しいなら悪魔の実持ってきな〜」

助けて!と泣いて菫の胸に飛び込んだ

「くるみもなっちゃんも出てっちゃうから、むつみちゃん起きた時に誰か居ないとと思って留守番してたらどうなってんだ〜?てっきり泣いて帰ってくるのはなっちゃんだと思ったけど…」

「あの子達はラブラブだよ…もう私のスッカラカンの脳みそはパンクして壊れたよ」

「わかった!菫様に言ってみ?」

「まず陽のことなんだけど…まだ距離を置いてそんなに時間経ってないのに今日他の女の子達とラブラブな現場を目撃しちゃって、醒めた」

「よし、矢川消しに行こう〜!」

「いやいや、たぶん陽より私のが罪重いよ」

「じゃあ、くるみを消そう!」

「それじゃあ話が進まないよう」

わーんと泣き出したのを菫がティッシュで鼻を咬ませる

「で?続きは〜?」

「ここまで話して確認だけど相悟くんのことどう思ってる?」

「相悟〜?前向きに生きる菫様にとって1秒前でも過去のこと。ましてや2週間前のことなんて江戸時代と同じレベル?今の私にはBBQで王子様が待っているから〜」

「相悟くんとキスして告白されてラブホに連れ込まれた。でもエッチもしないで添い寝だけした」

「はぁ〜?告白されたまでは良しとして、ラブホって何なの?あいつ確か潔癖性だよね〜?ウチとは一度もしなかったくせにムカつく〜!」

菫はくるみの首をギュギュッとしめた

「苦しいよ〜、ごめんなさい!」

「まぁ、もういいよ。で?後は楓のこと〜?」

「楓さんには何度かハグされたくらいでキスも何もないけど、葵さんが楓が部屋に人を入れるのはよっぽどだって…」

「あいつが⁉︎くるみを部屋に入れたの〜?」

「うん。部屋でカフェラテ飲んだの」

「間違いなく惚れてるね。しかしだよ、くるみくん?たぶん、楓より葵の方がくるみにぞっこんだよ!ウチが緊急電話した時なんてバイト中だったのに慌てて家に戻ったもん」


「…葵さんには菫のお兄さんじゃなくて1人の男としてみて欲しいって言われた」

「まーじーかよー! 兄妹だから言わせてもらうけどキモぉ!でもこれでカードは出揃った?」

「まだ…」

「うわ〜なにモテてんの?」

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