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彼女の恋愛

第10章 暴走彼女

「良輔さん覚えてる?」

「金髪でしょ?覚えてるよ〜」

「花火大会の時に今は言わないけどまた陽となんかあったら電話するように言われたの。あと今回、楓さんとお酒飲んだ時に何かあった気がする…もしかしたら葵さんも知ってるかも…」

「記憶ないの?何したんだよ〜」

菫がニヤニヤしてくるみをツンツンする

「本当何したんだろ…葵さんに聞いてみようかな…」

「ウチがカマかけてあげようか?葵はああ見えて分かり易いから〜!」

「なんか知りたいような知りたくないような…」

くるみは自分を抱きしめるようにしてブルっと震えた

「じゃあ、要点をまとめると…」

「まとめる前にもう1人いいですか…」

「くるみ、あんた殴っていい?矢川、相悟、楓、葵、金髪、あと誰だよ〜?」

「村瀬くん…」

「陰険メガネもエントリーしてんのかよ〜!くるみ出会った人ほとんどじゃん。可愛い顔して悪魔だよ!あんたは!」

「それ楓さんにも言われた〜。同じ悪魔だって…」

「ジャンルが全然違うけど確かに似たようなモンだな、楓は悪気がある分くるみのがヤバイよ〜」

「マジっすか…」

「で、陰険メガネは?何したの?」

「村瀬くんは前からずっと好きだって言われてたまに抱きしめられたりしてたけど、さっきキスしちゃった…」

「…もうくるみの説明ほんとわからない…誰がどうやったらそうなるの?陰険メガネが好きなの〜?」

「村瀬くんとは図書室でちょくちょく会ったりしてたんだけど、なんか一緒にいると楽しくて…勉強の教え方が上手で生まれて初めて数学が楽しいと思ったし、さっき仲直りしたなつみ達をみて帰ろうとらしたら、偶然会ってからかってくるから仕返ししたら思いの外可愛い反応されてドキドキしちゃったり…」

「なんだ…もう答え出てるじゃん?要は陰険メガネが好きなんだよ〜」

「よくわからないの!!確かにドキドキしたけど、ドキドキハグされたり、キスされたり、告白されるとみんなに感じるし。答えを急いでまた同じ失敗したくない…」

「モテ女のイヤミ〜?じゃあ全員フっちゃえば?」

「そんな投げやりな…」

「もうこれ以上聞いてられないよ!ウチに話したことをちゃんと書き出してから考えな!…くるみといるとウチの運命の人まで持ってかれる気がするよ〜」

菫はバッと立ち上がって玄関に歩いて行った

「菫様、帰っちゃうの?」

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