彼女の恋愛
第11章 新しい一歩を踏み出す彼女
「誤解だよ、陽とは…」
「なんで俺とキスした時、嫌がらなかったの?」
「え?」
「なんで名前呼んじゃいけないの?」
「ちょっ…落ち着いて?」
村瀬がスッと立ったのでビクッとしてカバンを落とした
中から本が出てきて村瀬が拾った
「アガサクリスティ…なんで借りたの?」
「久しぶりに読もうと思っただけ…」
「俺が読んでたからじゃないの?」
「違うよ…」
「…森野さんこういうことすると俺、勘違いしちゃうんだよ」
森野さんと呼ばれてズキっと胸が痛んだ
村瀬が距離を縮めてきたのでくるみは後ずさる
「森野さんはズルいよ。矢川が好きなら昨日も屋上の時みたいに拒んでよ」
「村瀬くん、話を聞いて」
「聞きたくない」
村瀬はガバッとくるみを抱きしめた
くるみは戸惑ったがしばらくそのまま動かなかった
「なんで拒まないの?矢川にバレちゃうよ?」
「だから話を聞いて!私…」
くるみが村瀬の目を見つめるとしゃべらせまいとキスをした
「んむ…はぁ…ふむっ…」
息継ぎも出来ないくらい激しいキスにくらくら眩暈がした
トロンとした目で村瀬を見つめると村瀬はくるみの唇をなぞりながら苦しそうに呟いた
「なんで嫌がらないんですか? なんでそんな可愛い目で俺を見るんですか?」
「はぁはぁ…む、らせくん…私、陽と…別れたの」
ピクッと反応し顔が強張る
「嘘です。さっき中庭で仲良さそうなあなた達を見ました」
「本当だよ…別れ話をしに…きたの」
村瀬は信じられないという顔で考え事をしている
くるみもようやく普通に話せるようになってきた
「私、あなたに謝りたくて。さっきは名前を呼ばないでとか言ってごめんなさい」
「…本当に矢川と別れたんですか?」
「うん」
村瀬がまたキスをしようとしたので、くるみはふいっと顔を横に逸らした
「俺のこと嫌い?」
「いろいろあって…自分の気持ちがよくわからないの。ちゃんと答えが出るまではこういう事は嫌なの…」
「だめ、答えはここにある」
村瀬が再び深いキスをした
「俺と付き合って」
「…だめ」
もう一度キスをされて村瀬を離そうと押したが、より強い力で押され壁にぶつかった
「ふっ…ん…むらせく…ふむっ、たっかもり…」
村瀬がパッとキスをやめてくるみを見つめる
「はぁはぁ…」
「残念。逆効果だよ」
「なんで俺とキスした時、嫌がらなかったの?」
「え?」
「なんで名前呼んじゃいけないの?」
「ちょっ…落ち着いて?」
村瀬がスッと立ったのでビクッとしてカバンを落とした
中から本が出てきて村瀬が拾った
「アガサクリスティ…なんで借りたの?」
「久しぶりに読もうと思っただけ…」
「俺が読んでたからじゃないの?」
「違うよ…」
「…森野さんこういうことすると俺、勘違いしちゃうんだよ」
森野さんと呼ばれてズキっと胸が痛んだ
村瀬が距離を縮めてきたのでくるみは後ずさる
「森野さんはズルいよ。矢川が好きなら昨日も屋上の時みたいに拒んでよ」
「村瀬くん、話を聞いて」
「聞きたくない」
村瀬はガバッとくるみを抱きしめた
くるみは戸惑ったがしばらくそのまま動かなかった
「なんで拒まないの?矢川にバレちゃうよ?」
「だから話を聞いて!私…」
くるみが村瀬の目を見つめるとしゃべらせまいとキスをした
「んむ…はぁ…ふむっ…」
息継ぎも出来ないくらい激しいキスにくらくら眩暈がした
トロンとした目で村瀬を見つめると村瀬はくるみの唇をなぞりながら苦しそうに呟いた
「なんで嫌がらないんですか? なんでそんな可愛い目で俺を見るんですか?」
「はぁはぁ…む、らせくん…私、陽と…別れたの」
ピクッと反応し顔が強張る
「嘘です。さっき中庭で仲良さそうなあなた達を見ました」
「本当だよ…別れ話をしに…きたの」
村瀬は信じられないという顔で考え事をしている
くるみもようやく普通に話せるようになってきた
「私、あなたに謝りたくて。さっきは名前を呼ばないでとか言ってごめんなさい」
「…本当に矢川と別れたんですか?」
「うん」
村瀬がまたキスをしようとしたので、くるみはふいっと顔を横に逸らした
「俺のこと嫌い?」
「いろいろあって…自分の気持ちがよくわからないの。ちゃんと答えが出るまではこういう事は嫌なの…」
「だめ、答えはここにある」
村瀬が再び深いキスをした
「俺と付き合って」
「…だめ」
もう一度キスをされて村瀬を離そうと押したが、より強い力で押され壁にぶつかった
「ふっ…ん…むらせく…ふむっ、たっかもり…」
村瀬がパッとキスをやめてくるみを見つめる
「はぁはぁ…」
「残念。逆効果だよ」