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彼女の恋愛

第11章 新しい一歩を踏み出す彼女

「スピードやろ? 同じもの重ねてOKのハンデをあげる〜」

「いいですよ」

えへへと言いながらキャラもののトランプをきって配る楓

「負けたらキスね?レディーゴー!」

「へ⁉︎ あ、ちょっと待ってください!」

楓のトランプはみるみる減っていき、くるみは焦るばかりでモタモタする

「わーい!僕の勝ち♡ じゃあキスね」

「楓さん…ダメです」

「罰ゲームは強制!」

ピシッと言い切ってくるみに顔を近づける

「女の子にキス嫌がられるの初めて…なんか変な感じ…」

拒むくるみの手を掴んでキスをしようした時に菫がトレイいっぱいにお菓子と飲み物を持って入ってきた

「人の部屋で盛るな、変態! とっとと出てけ!」

「葵といい菫といい良いところで邪魔しやがって!」

「俺が何だって?」

ドアにもたれて呆れて立っている葵

「部屋に居ないからこんな事だろうと思ったよ」

「ごめんね、お菓子何食べるか悩んでたら遅くなっちゃった〜。楓もあんまりちょっかいかけると嫌われるからね!くるみは顔目当てで寄ってくるスイーツ女じゃないんだから〜」

「うるさいな…そんなのわかってるよ」

「楓、明日の別荘までの最短ルート調べて欲しいんだよ。今いいか?」

「わかった…くるみちゃん、おやすみ」

楓はトランプを持ってプイっと行ってしまった

「菫、明日は早いからガールズナイトも程々にな?」

「はーい!くるみ何食べる?」

「夕飯食べ過ぎたからまだいらないや。明日って何時に出発なの?」

「たぶん6時には出るよ」

「そうなんだ」

「葵達のサークル友達でちょーお金持ちの人なんだけど見た目もイケメンな人がいるの〜!くるみは5人も居るんだからウチに協力してね〜♡」

「その言い方やめたらね」

「あん!怒らないの〜! 明日はその人の別荘でやるんだって」

「すごいね。場所はどの辺なの?」

「山梨県のどっかって聞いた。車で2時間ちょいじゃない?」

「シルバーウィーク最終日だから混まなきゃいいけど…」

「楓が最短ルート調べてるから大丈夫だよ。あいつハイテク機械使って調べるの得意だから〜」

「そういえば部屋にパソコンモニターいっぱい付いてたね」

「キモいっしょ? こういう役立つ事に使えばいいのにもっぱらアニメ鑑賞やらキモいゲームに使ってるよ〜。そんな事より?」

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