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彼女の恋愛

第11章 新しい一歩を踏み出す彼女

ムギュッと菫がくるみの胸を後ろから掴んだ

「ちょっと!菫、何すんの!」

「なんかくるみ最近おっきくなったよね? 誰におっきくしてもらったのかにゃ〜?ほれほれ♡」

「あん!やめて〜」

「よいではないか、よいではないか〜♡」

「いやん、くすぐったい!揉みすぎ!!」

急にバタンとドアが開いて楓が入ってきた

「僕も混ぜて〜!」

「何が僕だ、ぶりっ子すんな〜!ハウス!」

菫が楓の部屋の方角を指す

「そんなエッチな声させて部屋で大人しくしろなんて酷すぎるよ!」

「葵〜!楓連れてって!」

菫が大きな声出すがしーんとしている

「無駄だよ?葵も気になるみたいでヘッドホン最大音で歌聞いてた」

「どいつもこいつも〜! とりあえずお前は帰れ!」

菫は蹴飛ばして楓を追い出すとドアを閉めた

楓が部屋に戻るのを確認すると小声で菫がくるみに聞いた

「で、なにか進展あった〜?」

「菫のおかげで円満に陽と別れる事が出来たよ。ありがとう!」

「良かったじゃんw で?で?他は〜?」

「…実は村瀬くんとキスしてBまでいっちゃったの」

照れて顔を真っ赤にするくるみにぽかーんとする菫

「菫が言いたいことはわかるよ。成り行きとはいえ私も自分が信じられないもん…」

「なんだ…やっぱりくるみ陰険メガネが好きなんだよ」

「…好きなのかな」

「わからないの〜?メガネ黙ってればかっこいいよね〜」

「う〜ん、私イケメンの定義ってよくわからない。相悟くんはイケメンだなとは思うけど」

「イケメンとはイケてるメンズだよ〜! じゃあテスト。委員長は〜?」

「普通?」

「いや、ブッサイク、下の下だな。短足だし、脇臭そう〜」

「最後のは偏見なんじゃ…」

「じゃあ矢川は?」

「陽はイケメンの方なのかな…女の子にちやほやされてたし」

「矢川は中の上かな〜?ちやほやされてるのはバスケ出来るのと社交性で上の下を装ってっからね〜」

「菫様、鋭いね…じゃあ小島先生は?」

「小島っちゃんは矢川と同じ中の上かな、でももうちょい上狙える惜しい感じ? 適当さとデリカシーがないからな〜」

「わかる気がする…じゃあ相悟くんは?」

「相悟は上の下。潔癖性と人間性で場合によっては中クラスに属す」

「やっぱりよくわからないや…」

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