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彼女の恋愛

第12章 BBQ彼女

シュンがお肉を焼いていると葵も下に降りてきた

「残念!彼女と二人きりだと思ったのに〜」

「それは残念だったな。もう1本焼いてくれ」

葵が飲み物をカウンターで作り出す

「葵、モヒート1つくれ」

「楓みたいにはうまく作れねーぞ?」

「この際、文句は言わないよ」

葵は飲み物を3つ作って持ってきた

「はい、お嬢様はこちらをどうぞ?」

「ありがとうございます。すごく綺麗ですね!」

「サマーデライトっていう、ノンアルコールカクテルだよ。スッキリして飲みやすいよ」

葵はお肉を焼く岬にも飲みものを渡してくるみの横に座った

「うん!すごく美味しいです」

「大げさだよw 楓やリーさんならもっと美味しく作れるよ」

「はい、うまい飲み物にはうまい肉でしょ。どうぞ? お嬢様」

シュンがお肉が乗ったお皿を差し出した

「早いな」

「生から焼くと時間かかるからオーブンであらかじめ焼いてあるんだよ」

「ありがとうございます!シュンさんも一緒に食べましょう」

「もちろんだよ。じゃあ、改めて乾杯しようか」

乾杯と3人はグラスを鳴らすとくるみはお肉を頬張った

「ん〜♡ 幸せです♡」

「くるみちゃん、美味しそうに食べるね」

シュンが笑うとだって美味しいですもん!と笑う

「頬張りすぎ!タレついてるよ」

葵がトントンとホッペを指さすとぺろっと舌で舐めるが残念!と言って葵がナプキンで拭いてくれた

「あ、ありがとうございます」

「葵なんか父親みたいだな」

「お前ね〜? どう見ても面倒見のいい彼氏だろ?」

「葵老けてるから父親って言われても納得するよ」

くるみがクスクス笑うとコラ!っとくるみの頭をポンと叩く

「随分楽しそうだな、俺も混ぜて」

良輔がうんざりしたような顔で葵の横に座った

「ジーナとのお楽しみはどうだった?」

シュンがニヤニヤすると良輔は顔をしかめた

「勘弁してくれ、俺はジーナは友達以上には見れないんだよ」

「なんで? 美人だし良い体してると思うけど?」

「もうそういうのは終わったんだよ」

良輔は飲みもの取ってくると席を外した

「…俺、ジーナの様子みてくるよ」

シュンはグラスを持ってコテージに入っていった

「大丈夫ですかね…」

「仕方ないよ。こればかりは…」

くるみと葵は残りのお肉を食べて、新しく野菜を焼き始めた

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