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彼女の恋愛

第12章 BBQ彼女

「俺にも肉焼いて♡」

良輔はくるみの横に座りなおした

「くるみちゃん何食べたい?」

「コーンが食べたいです!」

「はい、どうぞ〜」

良輔がピーマンをくるみのお皿に置いた

「良輔さ〜ん、ピーマンも美味しいけどその横の…」

「これかな?」

かぼちゃを乗せられた

「違いますよ〜、この」

「これだな!」

玉ねぎがドサっと乗せられた

「もう!違います。いいもん!」

くるみは良輔のお肉をお皿に横取りした

「あ〜、俺の肉! やったな〜!」

二人で返す返さないでギャーギャーしていると、横からヒョイっと葵がお肉を口に放り込んだ

「ん、んまい!」

「あおいー! もう頭きた」

良輔がとうもろこしを全部お皿にかっさらった

「あ〜、ダメですよ! 私のコーン!」

3人でコーンを取り合ってキャッキャッ笑いあった

次第に焼き物も減って、葵も良輔も少し酔ってきたみたいだ

「帰りまで時間あるし、少し休むか」

「そうだな。くるみちゃんも1人でここにいると危ないから菫の部屋で休むといいよ」

「わかりました。じゃあ行きますか?」

3人で2階に上がるとすぐ近くの部屋からジーナの声が聞こえてきた

「あ…あん、シュン! もっと…もっと奥まで突いて!」

3人は顔を見合わせて気まずそうに部屋の前を通る

「じ、じゃあ私は菫の部屋で休みますね?」

ガチャっとドアを開けようとするが開かない

「あ、あれ? 鍵しまってる…」

「菫のやつだな…さて、どうするか」

後は楓の部屋かその奥の部屋になる

「あの、私は大丈夫です。下で起きてるので…」

葵と良輔は顔を見合わせていたが、葵が行こうとくるみを引っ張る

「この奥はシュンの部屋なんだ、キングサイズだから3人で寝れる」

「え、3人でですか?」

「くるみちゃんが嫌でなければね」

部屋のドアを開けると大きなベットがある

良輔はドサっと体をベッドの右側に投げた

葵もネックレスをドレッサーの前に置くと左側に寝転がった

くるみは困ったが楓の部屋に行くわけにも行かず、葵の帽子と時計をドレッサーの前に置いておずおず空いている真ん中のスペースに行く

少し下の方にちょこんと丸まっていると良輔が枕をポンポンと叩いてコッチ!と呼んでいる

上半身を起こし匍匐前進するとそのままうつ伏せにポフっと倒れた


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