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「どういう事だよ？ 他のやつらは帰ったのか？」

「何も聞いてないし、庭は誰が片付けたんだ？ シュンの使用人か？」

「いや、準備とかは頼んだけどBBQが始まってからはここには一人もいないはずだ」

「とりあえず下に行って捜してみない？ そろそろ帰らないと車だと遅くなっちゃうわよ？」

「そうだな、下に行ってみるか」

葵を先頭に歩いて下に行くと確かに先ほどまで荷物やゴミなど散乱していたリビングは綺麗に片付いていて、BBQのテーブルや椅子、テントなどもさっぱりなくなっていた

「あ、雨…」

くるみが外をみて呟いた瞬間、ピカッと稲妻が光り辺りにすごい音が鳴り響いた

「キャー！」

ジーナが悲鳴をあげて近くにいた楓にしがみ付き、菫は慌ててシュンにしがみついた

「ジーナ！落ち着け、よく見ろ！ 俺は金髪アホ野郎じゃない！」

「っ、そんなの知ってるわよ！咄嗟の出来事だったから人選んでる余裕なかったのよ！」

「おい！俺はアホじゃねーぞ！」

ジーナが真っ赤になって言い返し、良輔は膨れた

菫が甘えた声でシュンに怖〜いと抱きつくと葵はため息をついた

「あー！ウチの荷物がない〜！」

菫が辺りをキョロキョロ探すが周りには見当たらない

「そういえば私のもない」

「私のもないわ…」

くるみとジーナも探すが全く見当たらない

「もしかして他の連中の悪戯じゃねーか？俺たちビビらせようとしているんだよ」

良輔が明るく言うと葵がそうだな…と頷いた

「じゃあ他の場所も見に行こ…」

言いかけた瞬間、ドーンとすごい音と共に明かりが全て消えた

「イヤー！」

ジーナが再び楓に抱きつき、みんなそれぞれパニックになる

か「ジーナ！だから違うっつーの！」

じ「イヤー！」

す「シュンさん、ウチ怖い！やだー♡」

しゅ「大丈夫！落ち着いて」

り「くるみちゃん！大丈夫⁉︎」

あ「良輔、それ俺の手…」

くるみが持っていた携帯でライトを点けてシュンに尋ねる

「シュンさん、配電盤は何処ですか？」

「あぁ、ボイラー室の右側にあったかな…こっちだよ」

ジーナがボソッとつぶやく

「あの子一番ビビりそうな見た目してるのに、冷静すぎて怖い」

「確かに…」

一同頷いたがみんなでボイラー室に移動した

「確かこの変だと思うんだけど…あった」