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彼女の恋愛

第12章 BBQ彼女

「私、楓さんと二人で話がしたいです」

「くるみちゃんが俺と⁉︎ 全然OKだよ♡」

楓はベッドにボスンと腰掛けてくるみにおいで〜と手招きした

楓の近くに座るとまっすぐ楓を見つめた

「楓さん…どうしてこんな事を?」

「? なんの事?」

「この変な状況です。私の考えが正しければシュンさんと他の方々も協力しているんでしょう?」

「くるみちゃん、待って! 本当にわからないよ」

「いいえ、今の電話もそうですけど楓さんが首謀者なのは明白です」

「根拠はなに? キャラ的にとかはなしだよ?」

「まずは私たちの中で唯一、自由な時間がありました。その間に片付けの指示をしたり計画の見直しをしていたんじゃないですか?」

「違うよ〜。たまたま30分早く起きただけだよ」

「物置にカップ麺がありましたが、1つだけ新しく買い足したような新商品でした。菫が楓さんが食べたがっていた物だと…」

「たまたまでしょw 見てないからなんとも言えないけど… 前のが古くなったから新しく買い直したんじゃない?」

「物置に2回行った時も楓さんは残っていました。シュンさんと別々に監視する必要があったからじゃないですか?」

「なんでそんな事するんだよw」

「例えば…私達が勝手に携帯で外部と連絡を取れないようにとか」

「仮に監視したとして魔法使いじゃないんだからw 俺はくるみちゃんの携帯を圏外にするスタンドもスペックもないよ!」

「楓さんはハイテク機械に強いと聞いています。もしかしたら電波妨害の機械もってるんじゃないですか?」

「携帯ジャマーのこと? あれを使うには陸上特殊無線技師って国家資格が必要だし、めんどい手続きがたくさんあってこんなイタズラには使えないよ? 犯罪だもん」

「じゃあ、ポケットにあるもの出してください」

「えーん、くるみちゃんがカツアゲするよぅ…シクシク」

「楓・さ・ん? 出して下さい!」

楓はしぶしぶポケットの中の物を出すとコロンと小型の無線機のような物が出てきた

「説明してくれますか?」

「…明後日が良輔の誕生日なんだよ。あいつサークルのリーダーでいろいろ頑張ってきたし、派手にお祝いしようと思って…」

「楓さん?なんで話してくれなかったんですか。遅くなることわかっていれば私…」

「ごめんね、くるみちゃんにも来て欲しかったんだ」

「でも…」

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