テキストサイズ

彼女の恋愛

第12章 BBQ彼女

「それでは、カンパーイ!」

シュンが挨拶を終えるとみんなグラスを合わせて乾杯した

「ごはーん♡」

菫はケータリングを夢中で食べている

「くるみちゃんも知ってたの?」

葵が声をかけてきた

「まさか! 途中でおかしい事に気付いて楓さんを問い詰めたんです」

「本当、参ったよ!サプライズパーティーのついでに吊り橋効果狙って男らしいとこ見せようと思ってたのに…全然ビビらないんだもん」

楓が鳥のもも肉にかじりつきながら話す

「停電にはマジでビビったけどなw」

シュンも笑いながらシャンパンを飲む

「良輔のサプライズだから許すけど、次こんなのに巻き込んだら許さないから!」

ジーナもシャンパンを飲みながらギロッと楓とシュンを睨んだ

「ジーナ、そんなに怒るなよ。そうだ!お姫様達には俺からのプレゼントがあるんだ」

シュンは一旦席を外して大きな包みを持ってきた

「お泊りになることを想定してヴィクトリアシークレットの新作用意したよ。ちなみにサイズは大体の予想で用意したから合わなかったらご愛嬌♡」

ジーナが箱を開けてみると下着にパジャマにいろいろ入っていた

「悪くないわね、くるみちゃん、菫ちゃんいらっしゃい」

ジーナが二人を呼んでああでもない、こうでもないと選び始めた

「すげーな、いつ用意したんだ?」

「今朝だよ、葛西に用意させた」

「楓、良輔のサプライズパーティーなら最初からちゃんと説明しろよ。くるみちゃんのお母さんに心配かけるし、二人とも明日は学校なんだぜ?
この前の件からまだそんなに時間経ってねーのに」

「ちゃんとババアに連絡させたから大丈夫だよ。さっき折り返し連絡きたけど学校には連絡するって言ってたって」

「そういう問題じゃねーだろ?…ったく」

葵はくるみを呼んで一度お母さんに連絡を入れた方がいい事、途中で自分に代わって欲しいことを伝えて電話をかけさせた

「もしもしお母さん? いま電話、大丈夫?」

「まだ職場だけど少しなら大丈夫よ。雨はどうなの?」

「まだコテージの先の道が交通止めで出られないの。心配かけてごめんね」

「菫ちゃんのお母さまから電話が来て山梨県にいるって聞いてビックリしたわよ? 遠出するなら場所は教えて?」

「うん、ごめんね。まだ平気?」

「なんで?」

「葵さんが代わってって言ってる。ちょっと待ってて?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ