彼女の恋愛
第12章 BBQ彼女
「それを良輔が気付いて女の子達を出禁にしたの。みんなで楽しく過ごせないなら来なくていいって…その後ずっと私とおしゃべりしてくれて優しかったけど、私捻くれているから体目当てなんだろうって勘違いして良輔にちょっかいだしたのよ」
「え、ジーナさんが襲ったんですか⁉︎」
「そうw でもそんなつもりはないって断られたのがきっかけね。私の誘いに乗らない男なんて今まで居なかったから… その後しつこく追っかけたから嫌われちゃったけどw 菫ちゃんは?彼氏いないの?」
「夏までは居たんですけどね〜 でも今夜中にシュンさんと付き合う予定です♡」
菫がてへ♡っと笑うとジーナの顔が強張った
「シュンの事は好きになっちゃダメよ。親が選んだ婚約者がすでに居るから遊ぶくらいなら止めはしないけど…」
「ええ〜! でも障害がある方が燃えませんか⁉︎」
「シュンの父親は冷血人間よ。岬家に不要なものは間違いなく消されるわ。今度いい男紹介するからシュンは諦めなさい」
「え〜、ジーナさん!いつですか!来週とかどうですか♡」
菫の切り替えの早さに呆れながらもくるみは村瀬のバスケの応援に何を着ていくか悩んでいた
お風呂を上がった3人はヴィクトリアシークレットの新作に身を包んだ
菫はサーモンピンクのキャミショーパンのセット、くるみは小花柄のレースのついたキャミショーパンのセット、ジーナはヒョウ柄のサテンぽいパジャマだ
「ジーナさんの見立て、さすがですね!」
「でも、少し寒いかな… 上にガウンあったよね〜」
「あなた達は若いから肌をたくさん見せた方がいいわよ!」
「みんなで写メ撮りましょう〜♡」
ペチャクチャ話しながらスキンケアをして上に上がると葵と良輔はビリヤードで遊んでいて、シュンと楓はチェスをしていた
「シュンさん、お風呂とパジャマありがとうございました!」
「どう致しまして! みんなすごく似合っているよ」
「そういえば今日、泊まる部屋ってどうなるの〜?」
菫が部屋の問題について話すと騒がしかった娯楽室がシンと静かになった
「シュン、何か準備はあるの?」
ジーナが聞くとシュンはあはっと笑いながら爽やかに答えた
「用意しない方が盛り上がると思って、あえて準備してないよ!」
「どういうこと?」