
彼女の恋愛
第13章 村瀬と彼女
「園川奈緒って女バレのエースじゃん? 派手な子でしょ〜?」
「奈緒も松岡には言われたくないんじゃねーの?」
「しっ! タツじいが睨んでる。キレると面倒だよ」
理科の先生がくっちゃべっているくるみ達のテーブルをジロリと睨んだが、授業は再開された
「陽、園川さん優しくて可愛い彼女だね」
コソッと陽に話しかけるとデレっとした
「見た目とのギャップ激しいだろw 昔から女運はいいんだよね!」
「それは褒め言葉として受け取っておくw」
タツじいがそれでは実験を始めてくださいというと辺りは騒がしくなった
相悟が主体となって実験を進めていく
「錬金術かなんだか知らないけどかったるいわ〜。相悟さん、ちゃっちゃとやりますか〜」
「菫、濃硝酸入ったフラスコ取って」
菫が相悟にフラスコを渡すと実験を進めた
「奈緒、またくるみと話したいって」
「私は構わないけど、陽はいいの?」
「くるみの事、信じていますから!」
「じゃあ勉強を教わる時にブラウスは着ていかないように言っとくね」
「じゃあ俺も村瀬に部室で2人っきりにならない様に言っておくよ」
ちょっと!とくるみが慌てると陽は楽しそうにハハっと笑った
「楽しそうだけど、こっちに集中しなくていいのかな? もう金箔溶けちゃったよ?」
相悟が呆れて声をかけると、陽とくるみは慌てて観察した
授業が終わりA組の教室に向かったくるみは廊下にいる村瀬を見つけた
「村瀬くん、教科書ありがとう」
「お役に立てて良かったです。でも実験だからあまり使わなかったでしょう?」
「うん、でもタツじいに怒られずに済んだよ。どこか行こうとしてた?」
「くるみが次の休み時間に律儀に返しにくると思って廊下で待っていました。教室だとゆっくり話せませんから」
「もしかして朝も?」
「何がですか?」
「朝、廊下に居るのも待っててくれているの?」
「…偶然ですよ」
村瀬はフッと笑った
「さっきなんの本読んでいたの?」
「アクロイド殺しです」
「本当、好きだね!」
「くるみ程ではありませんよ」
「へ?」
「くるみも好きでしょう?アガサクリスティ」
「あ、うん」
(なんだ!私を好きって言ってるのかと思って動揺しちゃったよ)
「じゃあ、教科書ありがとう!」
「奈緒も松岡には言われたくないんじゃねーの?」
「しっ! タツじいが睨んでる。キレると面倒だよ」
理科の先生がくっちゃべっているくるみ達のテーブルをジロリと睨んだが、授業は再開された
「陽、園川さん優しくて可愛い彼女だね」
コソッと陽に話しかけるとデレっとした
「見た目とのギャップ激しいだろw 昔から女運はいいんだよね!」
「それは褒め言葉として受け取っておくw」
タツじいがそれでは実験を始めてくださいというと辺りは騒がしくなった
相悟が主体となって実験を進めていく
「錬金術かなんだか知らないけどかったるいわ〜。相悟さん、ちゃっちゃとやりますか〜」
「菫、濃硝酸入ったフラスコ取って」
菫が相悟にフラスコを渡すと実験を進めた
「奈緒、またくるみと話したいって」
「私は構わないけど、陽はいいの?」
「くるみの事、信じていますから!」
「じゃあ勉強を教わる時にブラウスは着ていかないように言っとくね」
「じゃあ俺も村瀬に部室で2人っきりにならない様に言っておくよ」
ちょっと!とくるみが慌てると陽は楽しそうにハハっと笑った
「楽しそうだけど、こっちに集中しなくていいのかな? もう金箔溶けちゃったよ?」
相悟が呆れて声をかけると、陽とくるみは慌てて観察した
授業が終わりA組の教室に向かったくるみは廊下にいる村瀬を見つけた
「村瀬くん、教科書ありがとう」
「お役に立てて良かったです。でも実験だからあまり使わなかったでしょう?」
「うん、でもタツじいに怒られずに済んだよ。どこか行こうとしてた?」
「くるみが次の休み時間に律儀に返しにくると思って廊下で待っていました。教室だとゆっくり話せませんから」
「もしかして朝も?」
「何がですか?」
「朝、廊下に居るのも待っててくれているの?」
「…偶然ですよ」
村瀬はフッと笑った
「さっきなんの本読んでいたの?」
「アクロイド殺しです」
「本当、好きだね!」
「くるみ程ではありませんよ」
「へ?」
「くるみも好きでしょう?アガサクリスティ」
「あ、うん」
(なんだ!私を好きって言ってるのかと思って動揺しちゃったよ)
「じゃあ、教科書ありがとう!」
