彼女の恋愛
第2章 生まれ変わった彼女
「ふぁぁぁ〜」
豪快な欠伸をした森野くるみは慌てて口元を隠した
いまはつつじヶ丘高校の入学式
校長の長い挨拶が中盤に差し掛かったところだ
(誰もみてないよね…)
確認しようとした時に前の列の左端に並んでいる男子が視界に入った
彼はフッと微笑んで前を向きなおした
(サイアク!見られてた…)
くるみは恥ずかしさで俯いたが、隣の女子に小声で声をかけられた
「ね〜?眠い?コレたべる〜?」
少し舌足らずで気怠さそうな話し方のその子はミントガムを差し出した
「ありがとう!イタダキマス」
くるみは受け取って見つからないように口に入れてガムをくれたその子をマジマジと見た
高身長で綺麗に焼けた小麦色の肌、金メッシュの入った茶髪の巻き髪、カラフルなネイル、気合の入ったメイク…何よりも大胆に露出したブラウスの隙間から豊かな谷間がモリっと見えていた
「なあに〜?」
くるみの視線を感じたその子は少し不機嫌そうに口を尖らせる
「ごめんなさい!羨ましくてつい…」
指で胸元を指して慌てて謝るくるみに対してその子は一瞬驚いてはすぐに笑い出した
「ナニそれ〜? ウケる♪ねー、何中? ウチ第一の松岡菫(すみれ)っていうの!」
「私は二中の森野くるみだよ」
「そうなんだ〜 よろしく〜!マジ校長長いよね、ウチも昨日遅かったから眠くて死ぬ!」
長いよね〜とクスクス笑いながら入学式は過ぎていった
豪快な欠伸をした森野くるみは慌てて口元を隠した
いまはつつじヶ丘高校の入学式
校長の長い挨拶が中盤に差し掛かったところだ
(誰もみてないよね…)
確認しようとした時に前の列の左端に並んでいる男子が視界に入った
彼はフッと微笑んで前を向きなおした
(サイアク!見られてた…)
くるみは恥ずかしさで俯いたが、隣の女子に小声で声をかけられた
「ね〜?眠い?コレたべる〜?」
少し舌足らずで気怠さそうな話し方のその子はミントガムを差し出した
「ありがとう!イタダキマス」
くるみは受け取って見つからないように口に入れてガムをくれたその子をマジマジと見た
高身長で綺麗に焼けた小麦色の肌、金メッシュの入った茶髪の巻き髪、カラフルなネイル、気合の入ったメイク…何よりも大胆に露出したブラウスの隙間から豊かな谷間がモリっと見えていた
「なあに〜?」
くるみの視線を感じたその子は少し不機嫌そうに口を尖らせる
「ごめんなさい!羨ましくてつい…」
指で胸元を指して慌てて謝るくるみに対してその子は一瞬驚いてはすぐに笑い出した
「ナニそれ〜? ウケる♪ねー、何中? ウチ第一の松岡菫(すみれ)っていうの!」
「私は二中の森野くるみだよ」
「そうなんだ〜 よろしく〜!マジ校長長いよね、ウチも昨日遅かったから眠くて死ぬ!」
長いよね〜とクスクス笑いながら入学式は過ぎていった