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彼女の恋愛

第5章 期限付きの仮彼女

[菫と応援行くからね♪]

[松岡はいらない(ヾノ・∀・`)ムリムリ]

[菫が聞いたらまた喧嘩になるよw]

[チューしてくれたら勝てるヽ(○´3`)ノ チュゥ]

[(´・ω`・)エッ?]

[(T_T)]

[明日も早いんでしょう? もう寝る?]

[(T_T) 寝る!]

[おやすみなさい☆]

[おやすみヽ(○´3`)ノ チュゥゥゥ]

くるみはパタンとスマホを閉じる

(声聞きたかったけど我慢我慢!)

確実に陽を好きになりつつあるくるみであった




「わ〜 やっぱり金持ち学校は校舎もこだわってるね〜」

菫はハンカチでパタパタ仰ぎながら見渡す

今日は陽達バスケ部の練習試合を見に相手高校に来ている

「体育館はあっちかな?」

「なんか5月にしては暑っい〜 飲み物欲しい〜」

「自販あったかな?」

見てみると体育館近くに自販機があった

菫はコーラ、くるみはいちご牛乳を買った

「ん〜♡ 生き返ったぉ〜♡」

肩見せのボーダーオフショルトップス、前にスリッドが入ったデニムのタイトスカート、厚底スリッポンからチラ見している靴下、三つ編みにニット帽…グラマーな体型がより綺麗に見えるコーデだ

くるみはそんな菫が自慢の友達であるし、羨ましさを覚える相手でもあった

「中に入ればきっと涼しいよ。行こう?」

くるみ達が中に入ろうとすると後ろから声をかけられた

「わお!超かわいい♡ つつじヶ丘校?」

「そうだけど〜なんか用〜?」

「俺、暇だから遊ぼうよ♡」

「無理!以上〜」

菫が無視して行こうとすると男はくるみの二の腕を掴んだ

「待ってよ♡ 連絡先教えて?」

「やっ!離してください」

「モブキャラが調子に乗んなよ?」

菫が男の手を離させようとするともう片方の手で菫の二の腕を掴む

「モブキャラって…傷つくなぁ。まぁでも無事に捕獲♡」

くるみと菫は掴まれた手を解こうとするが結構力強くなかなか振りほどけない

「離しなさい」

陽が助けに来てくれた⁉︎と振り返ると……だれ⁉︎

つつじヶ丘のジャージを着ているので恐らく陽達と同じバスケ部員のようだが高身長で少し長めのマッシュヘアに眼鏡をかけた彼はくるみと菫の知り合いではなさそうだ

「離せと言ったのがわかりませんか?」

「あ?関係ない奴は消えろ!」

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