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彼女の恋愛

第13章 村瀬と彼女

[会って何しよっか…]

[…すみません。デートって初めてなので僕もよくわかりませんが、くるみはどこか行きたいところはありますか?]

[う〜ん、行きたい場所は特にないかな〜 村瀬くんのお家以外ならどこでもいいよw]

[(゚o゚;;]

[だってお家に行くとエッチになるんだもん]

[くるみの所為なのですが…]

[断じて違います! じゃあ映画とかカラオケとか?]

[観たい映画ありますか?]

[…ないかな。村瀬くんは?]

[僕も特には。カラオケはあまり…]

[う〜ん。どうしようか]

[不本意ですが、やはり俺の家しかありませんね]

[でもお家の人がいない時にあまり出入りすると印象が…]

[その辺は大丈夫です。両親は俺に関心ありませんから]

[え?]

[では15時30分に駅前で。遅れるようなら連絡します]

[わかった。また明日ね]

[おやすみなさい、大好きです]

村瀬とのラインを終えてモヤモヤするくるみ

(関心ないってどういう事だろう… いやそれより留守中にお家にお邪魔するのは良くないよね。どうしようかな…)

くるみはいろいろ考えた結果、お弁当の下準備を始めた


翌朝、くるみは朝からお弁当の準備をしていた

(よし!ハンバーグも卵焼きもナポリタンもポテトサラダもうまく出来た!)

茹でたブロッコリーやにんじんのグラッセを飾りでつめてほどなく完成したお弁当をみて満足するくるみ

(菫との時間までまだ少しあるから髪とか少しこだわろうかな…)

左右編み込んだものをピンで留めてアップにしてメイクもいつもより濃いめにして赤のリップをひく

襟付きのグレーのブイニットに黒いサス付きスカートを履いて赤のチェックシャツを巻き、ニーハイを履いているとなつみが声をかける

「お洒落してどこ行くの〜?」

「菫と買い物だよ」

「またまた〜!お弁当作ってるし、デートでしょw」

「菫との買い物の後にね」

「楽しんでね〜♡」

なつみに手を振って家を出た

近くのデパートの冷蔵コインロッカーにお弁当を入れて待ち合わせ場所に着くと菫はまだ来ていないようだ

待っていると後ろから声をかけられた

「一緒に遊ばない?」

「友達待っているんで…って、葵さん!」

「 菫に駅まで送ってって言われたんだけど、あいつ食い過ぎで腹痛いからトイレ行ってくるってww」

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