彼女の恋愛
第13章 村瀬と彼女
「またまた〜! 」
しつこく付いてきて菫の手を取ったので、菫は振りほどいた
「ちょっと!お前の手汗が付いてマジキモいんだけどー!」
菫が心底嫌そうな顔をした時に岡校の人達との間にどこからか圭が現れて割って入った
「圭さん!」
「この子たちは俺のツレなんだけど…」
「誰、こいつ?」
粋がっている鼻毛に隣のやつがあ!と圭に気付いた
「矢川先輩! お疲れ様っす」
「お疲れ。今日は部活ないの?」
「今日は休みっす!」
「そう… もうすぐ橘がくるからすぐに立ち去った方がいいんじゃない?」
圭の声を聞いた瞬間、何人か青ざめて蜘蛛の子が散るように去っていった
「圭さん、ありがとうございました!」
「いやタイミングよく現れすぎ!もしやストーカーですか〜?」
圭は顔を赤くして怒る
「そ、そんな訳ないだろ!遠目でもあんたはすぐに目立つんだよ」
「まぁこんなに美しいから仕方ないよね」
「デカイからだ!」
くるみは菫と圭のやり取りをみてプッと吹き出してしまった
「なに笑ってんのさ!」
「ごめんなさいw 我慢していたんですけど、息がぴったり過ぎて…w 」
圭はしかめっ面でくるみを見下ろす
「あ…すみません」
「ヤガアニは今まで何してたの〜?」
「その呼び方はやめろ。ダチと一緒だったんだよ」
「じゃあなんて呼べばいい〜?」
「…圭でいいよ」
圭と話していると体つきがガッシリしている長身の男性が近づいて来た
「圭、俺がトイレ行ってる隙にナンパか?」
「和哉…遅い。しかもお前が早く来ないからこの子達が柔道部の後輩に絡まれていたぞ」
「…あいつらは今日部活の筈だが?」
「休みって言ってた。お前が来るって言ったらすぐに逃げたよ」
「仕方のないやつらだ…お嬢さん達、俺の後輩がすまなかったね」
ペコッと頭を下げる人にいえいえと手を振った
「俺は岡校3年の橘和哉(たちばな かずや )だ。何か困った事があったら言ってくれ」
「大丈夫だよ〜 圭が助けてくれたから!」
菫がね〜?と圭に聞くと真っ赤になって下を向いた
「つつじの1年、森野くるみと松岡菫です。じゃあ私達行きますね!」
バイバイと手を振ってその場を後にした
15時20分、駅前に戻ると遠くから村瀬が立っているのが見える
「あ、メガ瀬居るね。じゃあ私、帰るわ〜」
しつこく付いてきて菫の手を取ったので、菫は振りほどいた
「ちょっと!お前の手汗が付いてマジキモいんだけどー!」
菫が心底嫌そうな顔をした時に岡校の人達との間にどこからか圭が現れて割って入った
「圭さん!」
「この子たちは俺のツレなんだけど…」
「誰、こいつ?」
粋がっている鼻毛に隣のやつがあ!と圭に気付いた
「矢川先輩! お疲れ様っす」
「お疲れ。今日は部活ないの?」
「今日は休みっす!」
「そう… もうすぐ橘がくるからすぐに立ち去った方がいいんじゃない?」
圭の声を聞いた瞬間、何人か青ざめて蜘蛛の子が散るように去っていった
「圭さん、ありがとうございました!」
「いやタイミングよく現れすぎ!もしやストーカーですか〜?」
圭は顔を赤くして怒る
「そ、そんな訳ないだろ!遠目でもあんたはすぐに目立つんだよ」
「まぁこんなに美しいから仕方ないよね」
「デカイからだ!」
くるみは菫と圭のやり取りをみてプッと吹き出してしまった
「なに笑ってんのさ!」
「ごめんなさいw 我慢していたんですけど、息がぴったり過ぎて…w 」
圭はしかめっ面でくるみを見下ろす
「あ…すみません」
「ヤガアニは今まで何してたの〜?」
「その呼び方はやめろ。ダチと一緒だったんだよ」
「じゃあなんて呼べばいい〜?」
「…圭でいいよ」
圭と話していると体つきがガッシリしている長身の男性が近づいて来た
「圭、俺がトイレ行ってる隙にナンパか?」
「和哉…遅い。しかもお前が早く来ないからこの子達が柔道部の後輩に絡まれていたぞ」
「…あいつらは今日部活の筈だが?」
「休みって言ってた。お前が来るって言ったらすぐに逃げたよ」
「仕方のないやつらだ…お嬢さん達、俺の後輩がすまなかったね」
ペコッと頭を下げる人にいえいえと手を振った
「俺は岡校3年の橘和哉(たちばな かずや )だ。何か困った事があったら言ってくれ」
「大丈夫だよ〜 圭が助けてくれたから!」
菫がね〜?と圭に聞くと真っ赤になって下を向いた
「つつじの1年、森野くるみと松岡菫です。じゃあ私達行きますね!」
バイバイと手を振ってその場を後にした
15時20分、駅前に戻ると遠くから村瀬が立っているのが見える
「あ、メガ瀬居るね。じゃあ私、帰るわ〜」