彼女の恋愛
第13章 村瀬と彼女
ローテーブルを出すと上にくるみのお弁当と飲みものを置いた
「温めるときに中を少し見てしまいました… どれも美味しそうです」
「私は菫とご飯食べたから村瀬くん食べて?」
「いいんですか?」
「うん、村瀬くんに作ったから」
くるみは持ってきたピクニック用のお皿にハンバーグを乗せて村瀬に差し出した
「いただきます」
「どうぞ」
パクッと口をつけるとパァっと笑顔になった村瀬は無言でどんどん食べていく
「どれが美味しい?」
くるみが意地悪そうに聞くと手が止まりお弁当をジッと見つめて停止する
「時間がかかります…ハンバーグと言いたいですが、ポテトサラダもナポリタンも美味しいですし、前回も頂いた卵焼きをみて心躍りました」
「ふふ…冗談だよ? たくさん食べてね」
村瀬はきちんと咀嚼しながらも綺麗に全部食べあげた
「ご馳走様でした。大変美味しかったです」
「お粗末さまでした。はい、お茶」
くるみが渡すと飲み干してコップをテーブルに戻した
「今日は練習どうだったの?」
「いつもとあまり変わりはありませんが、珍しく宮澤と矢川が争っていましたね」
「へー、そんな事あるんだね」
「原因はくるみでしたよ?」
「は?私?」
「宮澤がパスミスした時に矢川が今のくるみが見たら幻滅するぞと軽口叩いて喧嘩していました。なので宮澤にお前がパスミスをしたところでくるみは何も思わないから怒るなと仲裁すると、ますます不機嫌そうにしていましたよ」
「…明日、行くのやめようかな」
「ダメです。行かないっていうなら今日は帰しません」
ふっと笑ってくるみにキスをした
唇が触れるだけのキスをして一度離すと村瀬はメガネを外してもう一度深いキスをした
「…ん…」
「くるみ…今日みたいな格好は俺が手を出しやすくなってしまうので気をつけて下さいね?」
「意外…こういうのはあまり好きじゃないと思った」
「なぜです?」
「ピュアっぽいのが好きだと思い込んでたかも」
「くるみは俺を誤解していますからね」
「例えば?」
「無口で真面目で大人しいと思っているでしょう?」
「うん。違うの?」
「全然、違うよ。本音を言えば嫌われちゃうからね」
「なに? 聞きたい」
「…引かない?」
「…たぶん」
「温めるときに中を少し見てしまいました… どれも美味しそうです」
「私は菫とご飯食べたから村瀬くん食べて?」
「いいんですか?」
「うん、村瀬くんに作ったから」
くるみは持ってきたピクニック用のお皿にハンバーグを乗せて村瀬に差し出した
「いただきます」
「どうぞ」
パクッと口をつけるとパァっと笑顔になった村瀬は無言でどんどん食べていく
「どれが美味しい?」
くるみが意地悪そうに聞くと手が止まりお弁当をジッと見つめて停止する
「時間がかかります…ハンバーグと言いたいですが、ポテトサラダもナポリタンも美味しいですし、前回も頂いた卵焼きをみて心躍りました」
「ふふ…冗談だよ? たくさん食べてね」
村瀬はきちんと咀嚼しながらも綺麗に全部食べあげた
「ご馳走様でした。大変美味しかったです」
「お粗末さまでした。はい、お茶」
くるみが渡すと飲み干してコップをテーブルに戻した
「今日は練習どうだったの?」
「いつもとあまり変わりはありませんが、珍しく宮澤と矢川が争っていましたね」
「へー、そんな事あるんだね」
「原因はくるみでしたよ?」
「は?私?」
「宮澤がパスミスした時に矢川が今のくるみが見たら幻滅するぞと軽口叩いて喧嘩していました。なので宮澤にお前がパスミスをしたところでくるみは何も思わないから怒るなと仲裁すると、ますます不機嫌そうにしていましたよ」
「…明日、行くのやめようかな」
「ダメです。行かないっていうなら今日は帰しません」
ふっと笑ってくるみにキスをした
唇が触れるだけのキスをして一度離すと村瀬はメガネを外してもう一度深いキスをした
「…ん…」
「くるみ…今日みたいな格好は俺が手を出しやすくなってしまうので気をつけて下さいね?」
「意外…こういうのはあまり好きじゃないと思った」
「なぜです?」
「ピュアっぽいのが好きだと思い込んでたかも」
「くるみは俺を誤解していますからね」
「例えば?」
「無口で真面目で大人しいと思っているでしょう?」
「うん。違うの?」
「全然、違うよ。本音を言えば嫌われちゃうからね」
「なに? 聞きたい」
「…引かない?」
「…たぶん」