彼女の恋愛
第14章 カレーと彼女
「構いませんが、俺の話もつまらないですよ? 母は幼い頃に他界して父と2人暮らしでしたが、5年前に再婚して若い継母がいます。父は一昨年まであの家にいましたが今は海外に単身赴任しています」
「そうだったんだ…今のお母さんとはうまくいってるの?」
「上手くいくも何も彼女は外泊ばかりで家にいませんからね。親父にいい事言って金だけもらって彼氏の家に入り浸っています」
「そんな…じゃあ隆盛はずっと一人で?」
「一昨年から一人暮らしみたいなものですね。居ても気を使うし、正直居ない方が気が楽です」
「もっと早く言ってくれれば力になれたのに…」
「有難いけどくるみに迷惑かけたくないから」
隆盛はすっとくるみの頭を撫でた
「くるみをよく見かけたのは部活帰りに弁当とか食材買うのにスーパーに寄ってたから。あんまり頻繁に見かけるから興味が湧いていつの間に探すようになっていました」
「全然気づかなかった」
くるみが笑うと隆盛はくるみの胸に顔をうずめる
「俺はくるみがこうやって隣に居てくれれば他は何も望みません」
「隆盛…」
くるみは隆盛の頭を優しく撫でると隆盛はくるみの目をジッと見つめた
「くるみ、俺と付き合って下さい」
「うん、こちらこそお願いします」
「やっと、うんが聞けた…嬉しい」
二人は時折キスをしたり、抱き合ったりしながら少しの間その場に留まった
ホテルを出て電車に乗り家に向かって歩く
「隆盛、今日はカレーを作る予定なの。よかったらうちに来ない?」
「くるみの家にですか?でも妹さん達やお母さんもいらっしゃるんですよね?」
「妹達は居るけどお母さんはどうだろう? 無理強いはしないよ」
またいつぞやのブツブツモードに入っている隆盛
「いや、そんなくるみの妹さん達と俺なんかが食卓を囲んで良い訳がないが…くるみがせっかく招待してくれているのを無下に断る訳にもいかないし…」
くるみは呆れてぶつぶつ呟く隆盛を見ていたが、ある事を閃いた
「すぐ下の小6がなつみ、一番下が小2のむつみって言うの。陽と相悟くんには懐いていたよ!隆盛も大丈夫だよ」
隆盛の眉毛がピクっと動いた
「矢川はともかくなんで宮澤に懐くんです?」
「夏に一度みんなでプールに行ったんだ。その時に仲良くなったの」
くるみの話の途中で隆盛は仏頂面で答える
「そうだったんだ…今のお母さんとはうまくいってるの?」
「上手くいくも何も彼女は外泊ばかりで家にいませんからね。親父にいい事言って金だけもらって彼氏の家に入り浸っています」
「そんな…じゃあ隆盛はずっと一人で?」
「一昨年から一人暮らしみたいなものですね。居ても気を使うし、正直居ない方が気が楽です」
「もっと早く言ってくれれば力になれたのに…」
「有難いけどくるみに迷惑かけたくないから」
隆盛はすっとくるみの頭を撫でた
「くるみをよく見かけたのは部活帰りに弁当とか食材買うのにスーパーに寄ってたから。あんまり頻繁に見かけるから興味が湧いていつの間に探すようになっていました」
「全然気づかなかった」
くるみが笑うと隆盛はくるみの胸に顔をうずめる
「俺はくるみがこうやって隣に居てくれれば他は何も望みません」
「隆盛…」
くるみは隆盛の頭を優しく撫でると隆盛はくるみの目をジッと見つめた
「くるみ、俺と付き合って下さい」
「うん、こちらこそお願いします」
「やっと、うんが聞けた…嬉しい」
二人は時折キスをしたり、抱き合ったりしながら少しの間その場に留まった
ホテルを出て電車に乗り家に向かって歩く
「隆盛、今日はカレーを作る予定なの。よかったらうちに来ない?」
「くるみの家にですか?でも妹さん達やお母さんもいらっしゃるんですよね?」
「妹達は居るけどお母さんはどうだろう? 無理強いはしないよ」
またいつぞやのブツブツモードに入っている隆盛
「いや、そんなくるみの妹さん達と俺なんかが食卓を囲んで良い訳がないが…くるみがせっかく招待してくれているのを無下に断る訳にもいかないし…」
くるみは呆れてぶつぶつ呟く隆盛を見ていたが、ある事を閃いた
「すぐ下の小6がなつみ、一番下が小2のむつみって言うの。陽と相悟くんには懐いていたよ!隆盛も大丈夫だよ」
隆盛の眉毛がピクっと動いた
「矢川はともかくなんで宮澤に懐くんです?」
「夏に一度みんなでプールに行ったんだ。その時に仲良くなったの」
くるみの話の途中で隆盛は仏頂面で答える