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彼女の恋愛

第14章 カレーと彼女

「ぜひ特製カレーご相伴に預かりたいです」

「フフっ…お待ちしております」

手をつないで歩きくるみのマンションに到着する

「荷物を置いてシャワー浴びて行きます」

「わかった、じゃあ19時に待ってるね」

くるみは隆盛の後ろ姿を見送ると家に帰った

ただいま〜と玄関を開けるとカオスな状況になっていた

ダイニングのテレビ前になつみ、瑛人、むつみが座ってゲームをしていて、テーブルには美羽と葵がゲームをしている3人を微笑ましそうに見ながらコーヒーを飲んでいる

「あら、くるみおかえり」

「くるみちゃん、早いね」

美羽と葵がくるみに気付く

「あ、お姉さん!お邪魔しています」

瑛人もくるみに気付き挨拶をする

「な、なんなのこの状況は⁉︎」

「何って…葵くんが仕事帰り送ってくれたからお茶でも飲んでって家に帰ったら瑛ちゃんが遊びに来てただけよ」

「これ飲んだら帰るから気にしないで?」

「あ、いえ。ゆっくりしていって下さい」

帽子を脱いで手を洗うとエプロンを着けた

「くるみちゃん、何作るの?」

葵が興味深そうに聞く

「今日はカレーを作ろうと思っています」

玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、トマト、鶏肉を取り出し包丁を入れていく

「やったー♡ 今日はカレーなのね」

「美羽さん子供みたいw」

「くるみのトマトカレー美味しいからね。楽しみ!」

美羽は笑うと洗濯物を取り込みにベランダに出た

「葵さんも食べて行きますか?」

「いいの?」

「はい、よかったら」

「じゃあ食べようかな…ちょっと電話してくる」

葵は携帯を持って外に出た

(なにか予定あったのかな…)

美羽がカゴに洗濯物を入れて戻ってきた

「お母さん、葵さんも食べていくって」

「あら、そうなの 」

美羽もエプロンをかけて手を洗い出した

「じゃあ私も頑張らなくちゃ」

笑って冷蔵庫からサラダの具材を選ぶ

「あとね…いま付き合っている人を呼びたいんだけどいいかな?」

「前にお弁当渡した子でしょ?いいわよ 」

くるみと美羽は大量のカレー作りを始め、外から戻った葵はなつみ達を相手に一緒に遊び始めた

「くるみ、彼氏どんな子なの?」

美羽が笑いながら興味津々に聞いてくる

「う〜ん、無表情で無愛想だからクラスではアンドロイド扱いされて、菫は陰険眼鏡って呼んでるw 」

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