彼女の恋愛
第14章 カレーと彼女
「お母さん恥ずかしいからやめて。隆盛、美味しい?」
「はい、すごく美味しいです。そうだ!渡すのを忘れてしまって申し訳ございません…こちら皆様で召し上がって下さい」
隆盛はカバンから袋を取り出し美羽に手渡す
「隆盛くん!ありがとう。でも次からは用意したら怒るからね」
「…またお邪魔しても宜しいのですか?」
「もちろんよ? 家も近いし」
美羽が笑いながら袋を開けるとピタっと止まった
「隆盛くん…これ幾らしたの」
カレーを咀嚼する隆盛に美羽がわなわな震えながら答える
「大した物じゃなくてすみません。もっと良いものをご用意したかったのですが、突然の事でしたので…」
「いやいや、こんなの受け取れません!」
美羽がずいっと袋ごと返そうとするが、隆盛は受け取らずお納め下さいと突き返す
「中身なんなの?」
くるみが聞くと美羽が袋から取り出したのは桐箱に入った超高級さくらんぼだった
「隆盛!これどうしたの?」
黙々とカレーを咀嚼する隆盛は淡々と答える
「先ほど別れた後に駅まで戻りデパートで買ってきました。焼き菓子にしようとも考えましたが、くるみと大切なご家族の口に入るものですから混ぜ物は安全ではないと思いこちらを用意しました。さくらんぼ嫌いでしたか? 」
「さくらんぼは好きだけど、こんな高そうなもの貰えないよ」
「受け取っていただけないと残念ながら生ゴミに変わります。僕は果物が苦手なので…」
やりとりをみていた葵が声に出して笑った
「いいじゃん、いいじゃん!俺は隆盛くんみたいなタイプ好きだよ。美羽さんもくるみちゃんも有難くもらっておけば?」
蒼が屈託無い笑顔で微笑むと隆盛は面倒くさそうに呟いた
「はぁ…ありがとうございます」
「何これ!超美味しそうなんだけど!」
奥の部屋に居たはずのなつみがさくらんぼに気付いて、いつのまに桐箱を手にしていた
「良かったら召し上がって下さい」
隆盛がなつみに声をかけるとありがとうございます♡と嬉しそうに返事をする
「隆盛くん、ありがとう。でも次からは絶対いらないからね?」
美羽が困ったようにお礼を言うとわかりましたと頷いた
「お姉って鈍臭いのにモテるよね。ヴィクトリアのプレゼントの人とかハリアーの人とかさ〜」
なつみが呟くと葵が反応する
「ヴィクトリアはシュンだろうけどハリアーって誰?」
「はい、すごく美味しいです。そうだ!渡すのを忘れてしまって申し訳ございません…こちら皆様で召し上がって下さい」
隆盛はカバンから袋を取り出し美羽に手渡す
「隆盛くん!ありがとう。でも次からは用意したら怒るからね」
「…またお邪魔しても宜しいのですか?」
「もちろんよ? 家も近いし」
美羽が笑いながら袋を開けるとピタっと止まった
「隆盛くん…これ幾らしたの」
カレーを咀嚼する隆盛に美羽がわなわな震えながら答える
「大した物じゃなくてすみません。もっと良いものをご用意したかったのですが、突然の事でしたので…」
「いやいや、こんなの受け取れません!」
美羽がずいっと袋ごと返そうとするが、隆盛は受け取らずお納め下さいと突き返す
「中身なんなの?」
くるみが聞くと美羽が袋から取り出したのは桐箱に入った超高級さくらんぼだった
「隆盛!これどうしたの?」
黙々とカレーを咀嚼する隆盛は淡々と答える
「先ほど別れた後に駅まで戻りデパートで買ってきました。焼き菓子にしようとも考えましたが、くるみと大切なご家族の口に入るものですから混ぜ物は安全ではないと思いこちらを用意しました。さくらんぼ嫌いでしたか? 」
「さくらんぼは好きだけど、こんな高そうなもの貰えないよ」
「受け取っていただけないと残念ながら生ゴミに変わります。僕は果物が苦手なので…」
やりとりをみていた葵が声に出して笑った
「いいじゃん、いいじゃん!俺は隆盛くんみたいなタイプ好きだよ。美羽さんもくるみちゃんも有難くもらっておけば?」
蒼が屈託無い笑顔で微笑むと隆盛は面倒くさそうに呟いた
「はぁ…ありがとうございます」
「何これ!超美味しそうなんだけど!」
奥の部屋に居たはずのなつみがさくらんぼに気付いて、いつのまに桐箱を手にしていた
「良かったら召し上がって下さい」
隆盛がなつみに声をかけるとありがとうございます♡と嬉しそうに返事をする
「隆盛くん、ありがとう。でも次からは絶対いらないからね?」
美羽が困ったようにお礼を言うとわかりましたと頷いた
「お姉って鈍臭いのにモテるよね。ヴィクトリアのプレゼントの人とかハリアーの人とかさ〜」
なつみが呟くと葵が反応する
「ヴィクトリアはシュンだろうけどハリアーって誰?」