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彼女の恋愛

第14章 カレーと彼女

歩きながら隆盛は答えた

「…村瀬隆盛です」

「村瀬くんか!俺は2年の岬創って言うんだ。よろしくね」

「岬?」

「くるみちゃんには苗字言ってなかったっけ?」

「聞いていません…もしかするとお兄さんいらっしゃいません?」

「いるよ? 兄と妹。あれ、言ったことあった?」

隆盛は口を挟まず二人の会話を聞いている

「お兄さんのお名前は駿介さんですか?」

「そうだよ」

「やっぱり!…親友のお兄さんがシュンさんと同じサークルで山梨の別荘のBBQに遊びに行った時にお会いしたんです」

「そっか…」

創は一瞬俯いて淋しそうな顔をしたがすぐに顔を上げていつもの様にヘラヘラ笑った

「まさかくるみちゃんがシュンと知り合いだとは思わなかったよ〜!世間って狭いね」

「本当ですね… さぁ、開きましたよ」

図書室の鍵を開けて中に入ると窓ガラスを半分開けた

「この部屋ジメッとしているので窓は開けといた方がいいですよ。昼休みに一度様子見に来ます」

「ありがとう〜!」

ヘラッと笑うと創は二人に向けて手を振ったので、くるみと隆盛は図書室から立ち去った

「岬さんは何の病気だったんです?」

「確か呼吸器系が弱くて喘息と肺炎を繰り返したって…」

「そうですか…」

「隆盛、心配して一緒について来てくれたんだよね?ありがとう」

くるみが何か考え事をしている隆盛の目を見ながら笑うと隆盛はギュッくるみを抱きしめた

「隆盛、旧校舎でもダメだよ!」

「だって今の可愛い過ぎです」

「隆盛いつもそう言うけど私、可愛くないよ」

隆盛はくるみの手を引いて書道室に引き入れた

「ちょっ…!どうしたの?」

くるみの手を取ると自分の股間に手を持っていく

「くるみが可愛すぎることわかってくれますか? 笑いかけてくれるだけでこうなっちゃうんですよ」

隆盛のソレは制服のズボンに治るには窮屈そうに大きくなっていてくるみは真っ赤になってしまった

「た、隆盛の変態」

「そうですね、確かに変態かも」

言い終えるとくるみに激しくキスをした

「ハァハァ…ンッ…チュ」

唾液と唾液が交じり合ういやらしい音が響き渡る

しばらくすると予鈴が鳴った

「たかも…り、予鈴」

「次の授業、何?」

「数学」

「俺、英語なんだけどくるみは終わった?」

「うん。2時限だった」

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