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彼女の恋愛

第15章 マーくんと彼女

「昔、家族で行った時にイルカショーとかアシカショーはそっちのけで深海の生き物コーナーから離れなかったの」

「マニアックですねw では水族館に行きましょう」

「隆盛は好きな場所ある?」

「僕も水族館好きですよ」

「本当〜?」

「本当です」

学校についてそれぞれ靴を履き替えるとまた一緒に教室に向かう

教室まで送ってもらうと席に座って授業の準備をした

「くるみ、おはよ♡」

「菫おはよう。その顔からするとラブラブなんだね」

「まあね〜♡ でも向こうは受験でしょ?会う時間あまりないから淋しいもんだよ〜」

「そっか…」

「ってかぁ、なっちゃん大丈夫なの?」

「あ、忘れてた。どうしよ…」

「何が?」

「瑛人くんと後輩ちゃんに仕返ししたいからイケメンの男友達紹介しろだって…協力しないと隆盛に私の恥ずかしい過去をバラすと脅かしてきたの」

「なになに?恥ずかしい過去って〜♡」

「ただの子供あるあるだよ、でも隆盛にはなんとなく知られたくないから」

「ふ〜ん、知り合いいないの?」

「いないよ…隆盛と陽と相悟くんは瑛人くんが知っているからダメなんだって」

その時に森野〜とクラスメイトに呼ばれ振り向くと入口で創がヒラヒラ手を振っていた

「いたじゃん、よかったね〜」

菫の言葉を背中ごしに聞いて創の方に近寄った

「先輩、おはようございます」

「くるみちゃんおはよう!悪いんだけどまた次の時間いいかな?」

「構いませんが…先輩にお願いがあるんですけど」

「俺に?なに?」

「今度の日曜日に2時間だけ付き合ってもらえませんか?」

「なにか訳がありそうだね、今は時間なさそうだから後でゆっくり聞かせてもらえるかな?」

「すみません…じゃあまた後で」

席に戻ると菫がどうだった?と聞いてきたのでまだ返事を聞いてないと答えた


休憩時間になり廊下に出ると創は居たが隆盛の姿は見えない

今がチャンスだと一緒に図書室に向かうがてら説明をした

「…そういう訳で2時間程、付き合って頂けると助かるのですが」

「ナルホドね。俺も下手な小細工しないで仲直りした方がいいと思うけどくるみちゃんが困るなら手を貸すよ?」

「ありがとうございます!」

「でも1つだけ条件がある」

「何ですか?」

「一度、俺の家に遊びに来て欲しい。彼女っていうことにして」

「え⁉︎」

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