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彼女の恋愛

第15章 マーくんと彼女

「水族館で仲間を増やしてあげないと」

「隆盛、意外と可愛いね!」

ふふっと笑うと隆盛は目を細めた

「いつもと同じくるみで良かった。ぬいぐるみ2つ買ってたまに交換しましょう」

「いいよw」

学校に着くといつもと同じように教室まで隆盛が付き添って別れると菫が近寄ってきた

「くるみ〜♡ 聞いて!ダーリンがね!」

「お、松岡。ようやく彼氏出来たのか?」

陽がご機嫌な菫を茶化す

「あんたに関係ないでしょ〜」

「お前と付き合う男なんてよっぽど見る目がないな」

「矢川さ〜、自分が園川さんと喧嘩したからって人に奴当たらないでくれる?みっともない」

「は?奈緒と喧嘩なんてしてねーし!」

「くるみの時と同じパターンで部屋でエッチしすぎて飽きられたんでしょ?相変わらず下半身が見境ないわね〜」

「菫…声大きいって…」

「な、なんでお前が知ってんだよ!ストーカーか⁉︎」

「見える!私にも見えるぞ!」

ギャアギャア言い争いが始まり相悟が冷ややかに罵倒すると両者引き分けてスゴスゴ席に戻った

小島が入ってきて朝のホームルームが始まるとくるみは小島をマジマジと見た

(好きだった人に似てるだって…なに馬鹿な事言ってんだろう。あんなに大好きだったのに顔がわからないとか最低だ)

「以上でホームルームは終わりだが…森野。上の空だった罰で補習1日延長だ」

「あ、はい」

「…やけに素直で気持ち悪いな」

「気持ち悪いは余計です」

「放課後サボるなよ!」

小島が出て行くとくるみはため息をついた


昼休み

A組の教室前で待っていると隆盛と鉢合わせた

「くるみ?どうしたんです?」

「朝、お弁当渡しそびれちゃって…今日は一緒に食べる?」

「松岡さんはいいんですか?」

「ブーブー言ってたけど許可はもらったよw どこで食べようか?」

「中庭で食べませんか?」

「中庭?いいよ」

珍しいなと思いながら一緒に中庭に移動すると何人かの生徒が居てお弁当やパンを食べていた

「飲み物買ってくるので待ってて下さい」

「うん、わかった」

待っていると隆盛がお茶と牛乳を持って戻ってきた

「お待たせしました、どうぞ」

「ありがとう! 隆盛が中庭って珍しいね」

「最近いつも教室で1人だったので、たまには」

「そっか!今日は中華風にしてみたの」

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