彼女の恋愛
第16章 日常的な彼女
「観たい映画のチケットがあるのにお兄ちゃんや家族が付き合ってくれないから一緒に行ってほしい、その様な感じでお人好しな瑛人くんは同伴を頼まれたのでしょう。瑛人くんに真意を確かめる必要があります」
「…だからって私に内緒にする?」
「なつみ先輩に変な誤解させたくないから言わないでとかそれらしい事を言ったんじゃないですか?」
「でもなんでそんな回りくどい事を…?」
「瑛人くんのなつみさんを想う気持ちが深い事を知ってたからじゃないですかね…だから無理やりではなくなつみさんから離れるように仕向けた」
「…」
「今はいくら話しても全て憶測になります。瑛人くんを呼び出して真意を確かめましょう」
「ここ最近…無視してたから怒って来ないかも…」
「それならそこ迄のヤツです。違う方法を考えましょう」
なつみはしばらく黙っていたが固定電話に向かうと電話をかけ始めた
「森野と申しますが、瑛人くんは御在宅でしょうか? はい、お願いします」
「もしもし瑛人? いま大丈夫? …瑠璃の件だけどちゃんと話したいから今からうちに来れる?」
隣でくるみがスマホのメモアプリに私も悪かったから冷静に話したい!と書いて見せた
「違う! …っ、私も悪かったから落ち着いて話したい…うん。わかった」
電話を置くとうわー!とクッションに八つ当たりした
「どうせまたギャンギャン騒ぐんだろ!だって〜。むかつく!!」
「来ないの?」
「15分くらいに着くって…」
「良かったじゃん。じゃあ、姉ちゃんは夕飯作っちゃうね」
「むつみはお芋のグラタン食べたい!」
むつみが口を挟む
「今からだと時間かかっちゃうよ? 明日作るから今日は他のにしない?」
「え〜。じゃあオムライス」
「この前、お弁当に入れちゃったんだけど…」
「俺は夕飯前に帰りますのでお気遣いは不要です」
隆盛がくるみに伝えるとむつみが怒った
「だめ!お兄ちゃんも食べていくの!!」
「むつみもこう言ってるし、食べていって?」
フフっと笑うと隆盛はすみません…と申し訳なさそうにした
「隆盛はなに食べたい?」
「俺もオムライスが食べたいです」
「なつみは?」
「…なんでもいい」
瑛人が来るのが気が気でなさそうだ
「…だからって私に内緒にする?」
「なつみ先輩に変な誤解させたくないから言わないでとかそれらしい事を言ったんじゃないですか?」
「でもなんでそんな回りくどい事を…?」
「瑛人くんのなつみさんを想う気持ちが深い事を知ってたからじゃないですかね…だから無理やりではなくなつみさんから離れるように仕向けた」
「…」
「今はいくら話しても全て憶測になります。瑛人くんを呼び出して真意を確かめましょう」
「ここ最近…無視してたから怒って来ないかも…」
「それならそこ迄のヤツです。違う方法を考えましょう」
なつみはしばらく黙っていたが固定電話に向かうと電話をかけ始めた
「森野と申しますが、瑛人くんは御在宅でしょうか? はい、お願いします」
「もしもし瑛人? いま大丈夫? …瑠璃の件だけどちゃんと話したいから今からうちに来れる?」
隣でくるみがスマホのメモアプリに私も悪かったから冷静に話したい!と書いて見せた
「違う! …っ、私も悪かったから落ち着いて話したい…うん。わかった」
電話を置くとうわー!とクッションに八つ当たりした
「どうせまたギャンギャン騒ぐんだろ!だって〜。むかつく!!」
「来ないの?」
「15分くらいに着くって…」
「良かったじゃん。じゃあ、姉ちゃんは夕飯作っちゃうね」
「むつみはお芋のグラタン食べたい!」
むつみが口を挟む
「今からだと時間かかっちゃうよ? 明日作るから今日は他のにしない?」
「え〜。じゃあオムライス」
「この前、お弁当に入れちゃったんだけど…」
「俺は夕飯前に帰りますのでお気遣いは不要です」
隆盛がくるみに伝えるとむつみが怒った
「だめ!お兄ちゃんも食べていくの!!」
「むつみもこう言ってるし、食べていって?」
フフっと笑うと隆盛はすみません…と申し訳なさそうにした
「隆盛はなに食べたい?」
「俺もオムライスが食べたいです」
「なつみは?」
「…なんでもいい」
瑛人が来るのが気が気でなさそうだ