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彼女の恋愛

第6章 急展開な彼女

週末、駅で待ち合わせをしたくるみは陽の家に手土産を買って待っていた

(お家の人気に入ってくれるかな;不安)

「くるみ!早くね?」

時間前に来た陽だが既に居たくるみにびっくりする

「手土産を買いたくて早めに来たの」

「そんな気を使わなくていいのに!」

「ううん、他所様のお家にお邪魔する時は手土産持参がうちのルールだから」

「じゃあ、もらうよ!中身なに?」

「2種類のラスクにした。1つは甘いやつで1つはガーリック」

「マジ♡ うまそう!」

手を繋いで暫く歩くと薄いグレーの3階戸建ての前で陽がここだよと止まった

ガチャっと開けようとすると鍵が閉まっていた

「うわー!ムカつく。すぐ戻るって言ったのに圭(けい)のやつ鍵閉めやがった!」

「お兄さん?」

「そう。友達来るから部屋に来んなって言ったから嫌がらせかも」

しょうもねーなって言いながら持っていた鍵で開けた

「どうぞ!」

「お邪魔…します」

緊張しながら上がるとすぐに階段が左手にあり陽が先にトントン上がっていく

くるみが後を続くと白を基調にしたリビングに出た

「わーすごい素敵なリビングだね」

「お袋インテリア集めが趣味だから。飲み物持っていくから先に部屋行ってて?階段登って奥のドアだから」

「手伝うよ?」

「くるみはお客さんだからいいの!行ってて!」

「わかった」

くるみは階段を登って廊下に出た

奥の部屋に行こうとした瞬間に手前の部屋が勢いよく開いた

「くそ!陽、鍵持ってやがったの…か」

「こ、こんにちは。お邪魔しており…ます」

「ど、…どーも。」

陽に少し似ているが髪は少し長く体が少し細めで身長が高い

くっきり二重でまつ毛も長く綺麗な顔立ちをしている

どうやら陽とくるみを間違えた圭は恥ずかしそうにしていた

「陽くんと同じクラスの森野と申します」

ペコッと挨拶をして顔をあげるとまだ恥ずかしそうな圭はああ、と言って陽の部屋そっちだからと階段を降りていった

リビングで言い争う声がしたがくるみは陽の部屋に入った

黒い壁に白い家具で統一されてすごくお洒落な部屋だった

テーブルの横にクッションが2つ転がっていたのでくるみはそこに座って辺りを見渡した

ドアにマイケルジョーダンのポスターが貼ってある意外は実にシンプルな部屋だった





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