彼女の恋愛
第17章 不思議の国の彼女
「「くるみちゃん!」」
二人は同時に名前を呼ぶとくるみに近づいた
くるみはまた二人の姿をみてギョッとする
ワイルドで男らしい葵と対面的に可愛らしいふんわりした楓はいつもそれぞれセンスよく服を着こなしているが、今は二人とも赤いサス付きパンツに運動会でかぶる様な帽子、襟のついた白いブラウスに黄色い蝶ネクタイをしていた
「葵さん、楓さん? その格好は…」
「酷いだろ?本編のキャラじゃないと総監督に抗議したが、役作りに貪欲になれと追い返された」
葵ことトゥイードルディーが憎たらしそうに呟くとくるみは気の毒そうに言葉を返した
「また総監督ですか…一体、誰なんです?」
「いつも更新が遅れる誤字脱字だらけの作者の事だよ、あまり気にしちゃダメ♡」
楓ことトゥイードルダムがつんとくるみの鼻をつつくと可愛らしい顔をシュンと悲しそうに歪ませた
「それより聞いてよ! ディーのやつ、僕の大事な嫁を殺したんだよ!」
「え? 葵さんが人殺し?」
ディーはアホらしいとため息をついた
「フィギュアだよ、あれ」
指をさした先には制服を着た女の子の足と腕が見事に折れていた
「あちゃー、でもボンドで直せますよ!」
「ボンド…ボンドって何だっけ?」
ディーがおでこに指を当てて考える
「白い液体でくっ付くやつです」
「ん〜、これかな?」
ダムが指を鳴らすとチューブに入ったホイップクリームが掌に落ちる
「これホイップクリームですよ。甘いやつです」
「でも白いしくっ付くかもよ? 貸して」
ダムは足をくっ付けようとチューブを押すとブチュっと大量のホイップがくるみにかかった
「楓さん、何してるんですか!」
「わっごめん!くるみちゃん!何か拭くもの出すね…拭くものって何がある?」
くるみはずっこけそうになるが芋虫の言っていた忘れの森だと言うことを思い出した
「タオルとか雑巾とかなんでもいいですよ!四角で布地で出来ていて」
「あれの事か?」
ディーがパチンと鳴らすとボンっとキングサイズのベッドに白い掛け布団が出てきた
くるみは発狂しそうになったがなんとか堪えて話しかけた
「葵さん…これはベッドと布団です。私が言っているのはタオルで…」
話している途中にダムがくるみの頰についたクリームをペロッと舐めた
「きゃっ!楓さん、何するんですか!」
二人は同時に名前を呼ぶとくるみに近づいた
くるみはまた二人の姿をみてギョッとする
ワイルドで男らしい葵と対面的に可愛らしいふんわりした楓はいつもそれぞれセンスよく服を着こなしているが、今は二人とも赤いサス付きパンツに運動会でかぶる様な帽子、襟のついた白いブラウスに黄色い蝶ネクタイをしていた
「葵さん、楓さん? その格好は…」
「酷いだろ?本編のキャラじゃないと総監督に抗議したが、役作りに貪欲になれと追い返された」
葵ことトゥイードルディーが憎たらしそうに呟くとくるみは気の毒そうに言葉を返した
「また総監督ですか…一体、誰なんです?」
「いつも更新が遅れる誤字脱字だらけの作者の事だよ、あまり気にしちゃダメ♡」
楓ことトゥイードルダムがつんとくるみの鼻をつつくと可愛らしい顔をシュンと悲しそうに歪ませた
「それより聞いてよ! ディーのやつ、僕の大事な嫁を殺したんだよ!」
「え? 葵さんが人殺し?」
ディーはアホらしいとため息をついた
「フィギュアだよ、あれ」
指をさした先には制服を着た女の子の足と腕が見事に折れていた
「あちゃー、でもボンドで直せますよ!」
「ボンド…ボンドって何だっけ?」
ディーがおでこに指を当てて考える
「白い液体でくっ付くやつです」
「ん〜、これかな?」
ダムが指を鳴らすとチューブに入ったホイップクリームが掌に落ちる
「これホイップクリームですよ。甘いやつです」
「でも白いしくっ付くかもよ? 貸して」
ダムは足をくっ付けようとチューブを押すとブチュっと大量のホイップがくるみにかかった
「楓さん、何してるんですか!」
「わっごめん!くるみちゃん!何か拭くもの出すね…拭くものって何がある?」
くるみはずっこけそうになるが芋虫の言っていた忘れの森だと言うことを思い出した
「タオルとか雑巾とかなんでもいいですよ!四角で布地で出来ていて」
「あれの事か?」
ディーがパチンと鳴らすとボンっとキングサイズのベッドに白い掛け布団が出てきた
くるみは発狂しそうになったがなんとか堪えて話しかけた
「葵さん…これはベッドと布団です。私が言っているのはタオルで…」
話している途中にダムがくるみの頰についたクリームをペロッと舐めた
「きゃっ!楓さん、何するんですか!」