彼女の恋愛
第17章 不思議の国の彼女
「…嫌です」
「え〜怒らせちゃったかな」
ヘラヘラしながらくるみの手を離すと何事もなかったように紅茶の続きを飲んだ
「創先輩はこういう事しない人だと思ってました…」
「え?w 俺の印象ってどんなん? 虚弱体質の草食男子?」
「…そういうわけじゃないですけど、急に体触ったりするような人だとは思いませんでした」
「ふふ…本当ごめん。ダムさんにヤキモチやいちゃったのかな?自分でもなんで触ったのかわからないや」
ジトッとみるくるみににっこり微笑むユニコーン
「仲直りしよう。どうすれば許してくれる?」
「別に…もう怒っていません」
「嘘、まだ顔いもんw じゃあこんなのはどうかな?」
ユニコーンがパチンと指を鳴らすと花束がドサッとくるみの膝に落ちた
「わぁ!綺麗ですね」
「まだまだここからだから」
ユニコーンが何かつぶやくと花がふわふわ浮き上がりあっという間に編み込まれた花冠に代わってユニコーンの掌におさまった
「すごーい!いまのも魔法ですか?」
「こんなのは他の領主達も出来るけどね」
そう言いながら立ち上がりくるみの頭に花冠を乗せた
「ありがとうございます。普通の世界じゃ恥ずかしいですけど…どうですか?」
「すごく可愛い。似合ってるよ」
「ありがとうございます!大事にします」
ニコッと笑うと創はくるみの髪をさらっと撫でてホッペにキスをした
「先輩…」
驚いたくるみを優しく見つめて今度は口にキスをしようとするとバーン!とけたたましくドアが開き真っ黒の蝙蝠がサッと入ってきた
何⁉︎とびっくりするくるみとは対照的に創はハァーっとため息をついた
「帽子屋め…良いとこで邪魔するなよ」
部屋をぐるぐる飛び回っていた蝙蝠がダイニングの椅子にバサっと止まると口を開いた
〈やかましい! くるみにいやらしい真似をしたら絶対に許しません〉
蝙蝠から隆盛の声が聞こえた
「隆盛? この蝙蝠さんが??」
〈この蝙蝠は俺の使い魔です。くるみ、諸事情で遅くなりましたが今すぐ迎えに行くのでユニコーンから半径5メートル以上離れてお待ちください〉
「ま、待って!私はまだ隆盛のとこにいけないんだよ。まだ赤の騎士の件も片付いてないし」
〈それでもあなたを一人危険なところに置いておけません〉
「ハートの城から見事に逃げ出したか…残念」
「え〜怒らせちゃったかな」
ヘラヘラしながらくるみの手を離すと何事もなかったように紅茶の続きを飲んだ
「創先輩はこういう事しない人だと思ってました…」
「え?w 俺の印象ってどんなん? 虚弱体質の草食男子?」
「…そういうわけじゃないですけど、急に体触ったりするような人だとは思いませんでした」
「ふふ…本当ごめん。ダムさんにヤキモチやいちゃったのかな?自分でもなんで触ったのかわからないや」
ジトッとみるくるみににっこり微笑むユニコーン
「仲直りしよう。どうすれば許してくれる?」
「別に…もう怒っていません」
「嘘、まだ顔いもんw じゃあこんなのはどうかな?」
ユニコーンがパチンと指を鳴らすと花束がドサッとくるみの膝に落ちた
「わぁ!綺麗ですね」
「まだまだここからだから」
ユニコーンが何かつぶやくと花がふわふわ浮き上がりあっという間に編み込まれた花冠に代わってユニコーンの掌におさまった
「すごーい!いまのも魔法ですか?」
「こんなのは他の領主達も出来るけどね」
そう言いながら立ち上がりくるみの頭に花冠を乗せた
「ありがとうございます。普通の世界じゃ恥ずかしいですけど…どうですか?」
「すごく可愛い。似合ってるよ」
「ありがとうございます!大事にします」
ニコッと笑うと創はくるみの髪をさらっと撫でてホッペにキスをした
「先輩…」
驚いたくるみを優しく見つめて今度は口にキスをしようとするとバーン!とけたたましくドアが開き真っ黒の蝙蝠がサッと入ってきた
何⁉︎とびっくりするくるみとは対照的に創はハァーっとため息をついた
「帽子屋め…良いとこで邪魔するなよ」
部屋をぐるぐる飛び回っていた蝙蝠がダイニングの椅子にバサっと止まると口を開いた
〈やかましい! くるみにいやらしい真似をしたら絶対に許しません〉
蝙蝠から隆盛の声が聞こえた
「隆盛? この蝙蝠さんが??」
〈この蝙蝠は俺の使い魔です。くるみ、諸事情で遅くなりましたが今すぐ迎えに行くのでユニコーンから半径5メートル以上離れてお待ちください〉
「ま、待って!私はまだ隆盛のとこにいけないんだよ。まだ赤の騎士の件も片付いてないし」
〈それでもあなたを一人危険なところに置いておけません〉
「ハートの城から見事に逃げ出したか…残念」