彼女の恋愛
第18章 不思議の国の彼女2
「嘘!殺すんでしょ…」
「俺がくるみちゃんを殺すはずないでしょ? 疑うなら先に半分飲んでみるから見てて?」
ライオンは瓶を半分程飲むと続きをくるみに飲ませた
「「…」」
しばらく二人とも黙っていたが、やがてくるみが口を開く
「シュンさん? 私…頭の靄が晴れた気がするんですけど、何も思い出せなくて…何かしました?」
「わからない。…俺も似たような感じがする…」
二人でボーッとしているところにコンコンとノックが聞こえた
「誰だ」
「ご報告です!南方に白の騎士、北方にユニコーンを確認」
「白の騎士、ユニコーン…無事か?」
「はっ!物見によりますと両方位から単騎で現れたそうですが、捕らえますか?」
「捕らえる? 敵でもあるまいし、普通に連れてこい」
「…はぁ。 それでは厳重警戒は解きますか?」
「厳重警戒?そんな指示をした覚えはない」
1人の兵士がドアを開けて入ってきた
「ライオン…その様子だと元に戻ったんだね」
ユニコーンが兜を外しながら息苦しそうに呟いた
「先輩!」
「ユニコーン…なんで兵士の格好なんか?」
「赤の騎士の仕業だ…ライオンは幻術にかけられていたんだよ。正気に戻そうと変装して潜り込んだけど、その意味はなくなったね」
懐から小瓶を取り出し軽く振って見せた
「赤の騎士だと?一体なぜ…」
「逆恨みだよ、自分たちがやってきた事を棚にあげて領土を奪った俺たちが憎いんじゃない?」
ライオンは面食らったように俯いた
「そうか…くるみちゃんを幻術にかけたのも赤の騎士の仕業だな」
「え⁉︎ 大丈夫?」
それを聞いたユニコーンはくるみをペタペタ触って確かめる
「よく覚えていないんですけど…シュンさんに助けてもらいました」
「そっか、良かった! それにしても兵士に紛れているとは。赤の騎士なんて赤い格好してなきゃわからないしな〜。一人一人確認するのも骨が折れるし…ライオン、顔覚えていない?」
「俺もどんな奴な思い出そうとすると霧がかかったように顔がぼんやりしてよくわからん」
二人でう〜んと唸っているとくるみがおずおず手をあげる
「あのう…私、覚えていますよ」
「本当? 普通はライオンにしたみたいに相手に顔を覚えられないように呪いをかけるんだけど…さてはくるみちゃんに惚れたかな?」
「え!困ります…」
「俺がくるみちゃんを殺すはずないでしょ? 疑うなら先に半分飲んでみるから見てて?」
ライオンは瓶を半分程飲むと続きをくるみに飲ませた
「「…」」
しばらく二人とも黙っていたが、やがてくるみが口を開く
「シュンさん? 私…頭の靄が晴れた気がするんですけど、何も思い出せなくて…何かしました?」
「わからない。…俺も似たような感じがする…」
二人でボーッとしているところにコンコンとノックが聞こえた
「誰だ」
「ご報告です!南方に白の騎士、北方にユニコーンを確認」
「白の騎士、ユニコーン…無事か?」
「はっ!物見によりますと両方位から単騎で現れたそうですが、捕らえますか?」
「捕らえる? 敵でもあるまいし、普通に連れてこい」
「…はぁ。 それでは厳重警戒は解きますか?」
「厳重警戒?そんな指示をした覚えはない」
1人の兵士がドアを開けて入ってきた
「ライオン…その様子だと元に戻ったんだね」
ユニコーンが兜を外しながら息苦しそうに呟いた
「先輩!」
「ユニコーン…なんで兵士の格好なんか?」
「赤の騎士の仕業だ…ライオンは幻術にかけられていたんだよ。正気に戻そうと変装して潜り込んだけど、その意味はなくなったね」
懐から小瓶を取り出し軽く振って見せた
「赤の騎士だと?一体なぜ…」
「逆恨みだよ、自分たちがやってきた事を棚にあげて領土を奪った俺たちが憎いんじゃない?」
ライオンは面食らったように俯いた
「そうか…くるみちゃんを幻術にかけたのも赤の騎士の仕業だな」
「え⁉︎ 大丈夫?」
それを聞いたユニコーンはくるみをペタペタ触って確かめる
「よく覚えていないんですけど…シュンさんに助けてもらいました」
「そっか、良かった! それにしても兵士に紛れているとは。赤の騎士なんて赤い格好してなきゃわからないしな〜。一人一人確認するのも骨が折れるし…ライオン、顔覚えていない?」
「俺もどんな奴な思い出そうとすると霧がかかったように顔がぼんやりしてよくわからん」
二人でう〜んと唸っているとくるみがおずおず手をあげる
「あのう…私、覚えていますよ」
「本当? 普通はライオンにしたみたいに相手に顔を覚えられないように呪いをかけるんだけど…さてはくるみちゃんに惚れたかな?」
「え!困ります…」