彼女の恋愛
第18章 不思議の国の彼女2
「俺達を差し置いてモブキャラが調子に乗りすぎたのが運のつきだな」
「じゃあ急ごう。城に潜り込むのに白の騎士にずいぶん無茶をさせているから」
ユニコーンはくるみとライオンに近づき肩に手を置くとパッと外に出た
現れたのは白陣営のど真ん中、兵士達は突然現れた総大将のライオンと見知らぬ女と敵であるユニコーンにざわざわ狼狽える
「全ての者に告ぐ!敵はユニコーンでも白の騎士でもない。我らの中に巧みに潜んでいる赤の騎士だ!」
ライオンが声高らかに吠えると先ほどより強い動揺が走る
(くるみちゃん…どいつか判る?)
「え〜と…、あっ!あの人」
くるみが真っ直ぐに指を指した先には作戦室とかかれたテントの真ん中の席にまるで総大将の様に座っている男
ライオンが剣を抜いて構えて、ユニコーンが近づいた
「お前が赤の騎士だな?」
問われた男はふっと笑うとにた〜っと卑しい笑みを浮かべた
「いかにも。間抜けなライオンの幻術がようやく解けた様だな」
辺りが騒然として中にはライオン同様に剣を構える者もいるが、半分は微動だにせずジッと様子を伺っている
(ここにいる半分は赤の城の者か、寝返った者だな…さすがに数が多いぞ)
ユニコーンは動揺したが表には一切出さずにゆっくり赤の騎士に問う
「お前の悪巧みはライオンと俺から白の領地を奪う事だな?」
「ん〜、惜しいな。まずは 貴様らを殺して歯向かう者は一族全て皆殺しに、その娘と共にこの世界を赤く染める事が目的だ」
「ふざけるな!」
ライオンがいきり立つとユニコーンが牽制する
「抑えて!こいつにはまだ聞きたい事がある」
「こんなクソ野郎に聞く事はもうない!衛兵!」
一部の兵が赤の騎士に近づこうとするといままで傍観していた兵が赤の騎士を守る様に剣を抜いてこちらに構えた
「なっ…⁉︎」
「全く間抜けなライオンだな…ユニコーンはすぐに察して頼みの白の騎士が到着する時間をくだらない押し問答で稼いでいたようだが…」
赤の騎士が奥の兵士に合図を送ると手枷を付けられて意識を失っている白の騎士をおもちゃを引きずるように連れてくると、赤の騎士とユニコーンの間に投げ捨てた
「無駄に終ったようだな」
「葛西さん! ひどい!」
くるみが駆け寄ろうとするとユニコーンがとめる
「くるみちゃん、待って!罠かもしれない」
「じゃあ急ごう。城に潜り込むのに白の騎士にずいぶん無茶をさせているから」
ユニコーンはくるみとライオンに近づき肩に手を置くとパッと外に出た
現れたのは白陣営のど真ん中、兵士達は突然現れた総大将のライオンと見知らぬ女と敵であるユニコーンにざわざわ狼狽える
「全ての者に告ぐ!敵はユニコーンでも白の騎士でもない。我らの中に巧みに潜んでいる赤の騎士だ!」
ライオンが声高らかに吠えると先ほどより強い動揺が走る
(くるみちゃん…どいつか判る?)
「え〜と…、あっ!あの人」
くるみが真っ直ぐに指を指した先には作戦室とかかれたテントの真ん中の席にまるで総大将の様に座っている男
ライオンが剣を抜いて構えて、ユニコーンが近づいた
「お前が赤の騎士だな?」
問われた男はふっと笑うとにた〜っと卑しい笑みを浮かべた
「いかにも。間抜けなライオンの幻術がようやく解けた様だな」
辺りが騒然として中にはライオン同様に剣を構える者もいるが、半分は微動だにせずジッと様子を伺っている
(ここにいる半分は赤の城の者か、寝返った者だな…さすがに数が多いぞ)
ユニコーンは動揺したが表には一切出さずにゆっくり赤の騎士に問う
「お前の悪巧みはライオンと俺から白の領地を奪う事だな?」
「ん〜、惜しいな。まずは 貴様らを殺して歯向かう者は一族全て皆殺しに、その娘と共にこの世界を赤く染める事が目的だ」
「ふざけるな!」
ライオンがいきり立つとユニコーンが牽制する
「抑えて!こいつにはまだ聞きたい事がある」
「こんなクソ野郎に聞く事はもうない!衛兵!」
一部の兵が赤の騎士に近づこうとするといままで傍観していた兵が赤の騎士を守る様に剣を抜いてこちらに構えた
「なっ…⁉︎」
「全く間抜けなライオンだな…ユニコーンはすぐに察して頼みの白の騎士が到着する時間をくだらない押し問答で稼いでいたようだが…」
赤の騎士が奥の兵士に合図を送ると手枷を付けられて意識を失っている白の騎士をおもちゃを引きずるように連れてくると、赤の騎士とユニコーンの間に投げ捨てた
「無駄に終ったようだな」
「葛西さん! ひどい!」
くるみが駆け寄ろうとするとユニコーンがとめる
「くるみちゃん、待って!罠かもしれない」