彼女の恋愛
第18章 不思議の国の彼女2
「くそ!いったい誰だ!」
「ハッ!敵の旗にはハートのマークがあったと…」
窓から外の様子を伺うと所々で火の手があがり、すぐ近くでギャーっと男の悲鳴が聞こえた
「くっくっ…ハートの女王様のお出ましとは…出迎えた方がいいんじゃないか?」
ライオンが笑うと赤の騎士はキッと睨み、城内の兵士に号令をかける
「こうなってしまえば後がない!こいつらの処刑は中断して籠城し敵を退却させる」
言い終えた瞬間にドンドンドン…バーン!っと階下からけたたましい音がした
「くそっ!突破されたか」
赤の騎士は嫌がるくるみを掴むと引きずって窓から逃げようしたが、すでに城は包囲されている
「ハートの女王!待たれよ!」
「どけ!首を跳ねられたいのかい?」
謁見室のすぐ前からこんなやり取りが聞こえた直後にドアが爆音と共に崩壊した
「おっす! こんな世界でもモブキャラに捕まるとかさすがくるみだね〜」
「菫!」
煙の中から現れたのは黒と赤の軍服に武器がついたベストを羽織り、死神のようなバカでかい鎌を持った菫ことハートの女王だ
「ひぃ〜!死王だ、死王が現れた!」
「神よ!お助けを!」
周りの兵士達が一目散に逃げ出そうとするがブンと一振りすると首がストンと落ちた
「ギャーギャーやかましい! で、私のライオン様に手を出した命知らずのバカは〜?どいつ〜?」
騒ぎに便乗してユニコーンと白の騎士は壁の方に下がった
「す、菫…。首、首が…」
「ああ、これ?この世界では輪廻転生つーの?早いからあんまり気にしなくていいよ」
コンッと跳ねた首を蹴っ飛ばすと赤の騎士の前にコロコロ転がった
「お・ま・え・かな〜?」
ニコっと微笑む女王に赤の騎士はあ、あっ…と声にならない声を出す
女王が一歩近づくと入ってきたドアの方から双子と猫がひでー有様だな…と嘆きながらやってきた
「女王様よ、さすがにやり過ぎじゃねーか?」
「これじゃ逆にライオンに怒られるよ?」
それを聞いた女王はサーと顔が青くなる
「やべ!怒りでこいつ殺すことしか頭になかった〜! ライオン様には内緒に…」
「いや、見てたし…」
ライオンがギロチンに座らされたまま答えると女王が気を失なうのをディーが面倒くさそうに支えてやった
「ライオン、今時ギロチンで処刑とかまじウケるんだけど」
「いま出してやるよ」
「ハッ!敵の旗にはハートのマークがあったと…」
窓から外の様子を伺うと所々で火の手があがり、すぐ近くでギャーっと男の悲鳴が聞こえた
「くっくっ…ハートの女王様のお出ましとは…出迎えた方がいいんじゃないか?」
ライオンが笑うと赤の騎士はキッと睨み、城内の兵士に号令をかける
「こうなってしまえば後がない!こいつらの処刑は中断して籠城し敵を退却させる」
言い終えた瞬間にドンドンドン…バーン!っと階下からけたたましい音がした
「くそっ!突破されたか」
赤の騎士は嫌がるくるみを掴むと引きずって窓から逃げようしたが、すでに城は包囲されている
「ハートの女王!待たれよ!」
「どけ!首を跳ねられたいのかい?」
謁見室のすぐ前からこんなやり取りが聞こえた直後にドアが爆音と共に崩壊した
「おっす! こんな世界でもモブキャラに捕まるとかさすがくるみだね〜」
「菫!」
煙の中から現れたのは黒と赤の軍服に武器がついたベストを羽織り、死神のようなバカでかい鎌を持った菫ことハートの女王だ
「ひぃ〜!死王だ、死王が現れた!」
「神よ!お助けを!」
周りの兵士達が一目散に逃げ出そうとするがブンと一振りすると首がストンと落ちた
「ギャーギャーやかましい! で、私のライオン様に手を出した命知らずのバカは〜?どいつ〜?」
騒ぎに便乗してユニコーンと白の騎士は壁の方に下がった
「す、菫…。首、首が…」
「ああ、これ?この世界では輪廻転生つーの?早いからあんまり気にしなくていいよ」
コンッと跳ねた首を蹴っ飛ばすと赤の騎士の前にコロコロ転がった
「お・ま・え・かな〜?」
ニコっと微笑む女王に赤の騎士はあ、あっ…と声にならない声を出す
女王が一歩近づくと入ってきたドアの方から双子と猫がひでー有様だな…と嘆きながらやってきた
「女王様よ、さすがにやり過ぎじゃねーか?」
「これじゃ逆にライオンに怒られるよ?」
それを聞いた女王はサーと顔が青くなる
「やべ!怒りでこいつ殺すことしか頭になかった〜! ライオン様には内緒に…」
「いや、見てたし…」
ライオンがギロチンに座らされたまま答えると女王が気を失なうのをディーが面倒くさそうに支えてやった
「ライオン、今時ギロチンで処刑とかまじウケるんだけど」
「いま出してやるよ」