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彼女の恋愛

第7章 不穏な予感の彼女

「忙しそうなので手短に致します。買い物袋に割れた物はありませんでしたか?」

「お豆腐くらいですけど豆腐ハンバーグにしたので大丈夫です」

「そうですか…ってなぜ敬語なのですか?」

「何でだろう…村瀬くんのが移ったのかな?」

「…まぁいいでしょう。今日の事ですがまずはお詫びします。急にあの様なことをしてしまい申し訳ありません」

「あ…はい」

「それから僕はあなたが好きです」

「…へ?」

「あなたが矢川と交際していても諦めるつもりはありません」

「な、何で?」

「僕はあなたをずっと見てきました。矢川ではあなたの支えになりません」

「そんなこと…」

「話はそれだけです。失礼します」

ツーツー

「お姉ちゃん彼氏居たの?」

「え?うん」

「お姉ちゃんの彼氏、かっこいい?」

「かっこいいよ。バスケが上手なんだよ」

「へー‼︎すごーい」

まさかむつみとの会話が後ほど波紋を呼ぶとは考えもしなかったくるみだった


夜に陽からLINEがきた

[おきてる?]

[起きてるよー折り返し忘れてた;]

[(・д・)チッ]

[ヾ(゚д゚;) スッ、スマソ]

[くるみ、一生のお願いがあるんだけど…]

[なに?]

[またえっちしたい♡]

[(´・ω・)]

[あの時のくるみ、すげーえっちだった♡]

[忘れて!]

[無理だよヽ(○´3`)ノ チュゥゥゥ]

なんとなく村瀬とのことは内緒にした

[お母さんに花火大会の事話したらたまには良いって!]

[マジか⁉︎ 今度ちゃんと挨拶しないと]

[しなくていいから!]

[だめだめ!なっちゃんにも会いたいし♪]

[いつかね]

[なんだよ、もう(A`)]

[そろそろ試験勉強するね]

[うぃー、おやすみヽ(○´3`)ノ チュゥゥゥ]

[(´-ω-`)…zZ乙]

トークに新着1件あって見ると番号を登録して自動追加で友達になった村瀬だった

[豆腐ハンバーグ美味しそうですね]

[美味しいですよ、うちは大葉を添えるのがポイントです]

なんとなく既読スルーが嫌だったので返してみた

[また敬語移っていますよ]

[いつの間に!ヾ(゚д゚;) スッ、スマソ]

[明日も試験頑張りましょう]

(次から次へと神様は私を勉強に集中させないつもりかな)

くるみは一息ついて教科書を開いた



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