テキストサイズ

彼女の恋愛

第7章 不穏な予感の彼女

「試験終わったからぱーっと遊びたい〜」

「菫、切り替えスイッチ早すぎるよ…ボロボロ過ぎて泣きたい」

「そうだ♡ 今日は4人でゴハン食べない〜?」

「別にいいよ!」

陽がこちらに昼の誘いにきた

「くるみ中庭行こう?」

「菫達も一緒でいい?試験終わりの乾杯しようって」

「仕方ないな!」

4人は屋上に繋がる踊り場でゴハンを食べた

「バスケ部は夏合宿どれくらいなの〜?」

「2週間かな」

「えー、そんなにあるんだ〜。じゃあその間は2人で遊ぼうね♡」

菫がくるみにウィンクする

「うん、いいよ」

「どこ行くの?」

陽が聞いてきた

「遊園地のプールとかいいよね〜」

「絶対だめ!」

陽が力強く説明する

「いいか?プールに女だけで行くなんて誘ってくださいって言ってるようなもんだぞ。それにくるみの水着を俺がいない時に他のヤローにみせるとかあり得ないから!」

「いちいち突っかかんな!」

菫がシャー!っと怒る

黙っていた相悟が口を開く

「俺も反対」

「なんで〜?」

菫は甘えるようなスネた声を出した

「この間のこと忘れた?男の力に叶わなかったよね?
俺らが一緒の時ならまだしも2人では危険だよ」

「…わかった〜 じゃあウチで遊ぼう?」

「菫の家? 行きたい♡」

「兄貴達が海に連れてってくれる約束なんだけど、女の子連れて来いって煩くてさ〜 くるみなら可愛いし、おっぱい大き…」

「話ちゃんと聞けコラー!」

陽が持っていたうちわで菫の頭をスパンと叩いた

「なによー! うちの兄貴達が一緒なんだから大丈夫よ〜?」

「だからくるみの水着を…」

「相悟もそれなら文句ないでしょ〜」

「そう言われるとそうなっちゃうな」

相悟はう〜んと考えたが否定出来なかった

「決まり!海行こうね〜」

「う、うん」

凹む陽をみて菫が爆笑する

思いがけない夏になりそうな予感がする



「がーん、補習だ…」

くるみは数学で見事に赤点を取ってしまった

「夏休みの1週間、補習になっちゃった;;」

「あらら〜 ご愁傷さま!」

よしよしと菫がくるみの頭を撫でた

「くるみが補習で安心したよ」

陽が口を挟む

「なんで?」

「補習と夏合宿被ってるから!俺のいないときに松岡と2週間も放置出来ねーし」

「なんだと〜? ってかぁ、まだお礼ないけど〜?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ