彼女の恋愛
第7章 不穏な予感の彼女
「飲む?」
「甘ったるそうな飲み物ですね…」
「いまはコレしかないの」
村瀬は受け取って一口飲んだ
「こんなに糖分の入った飲み物を飲んでいると太りますよ?」
「どうせデブですよー!」
村瀬は少し笑った
「…あなたに悪いことをしました」
「そうだね、なら喧嘩の原因聞いてもいい?」
「ただのプレーに対する考え方の違いです」
「それが喧嘩沙汰になっちゃうの?」
「矢川の単純な感情表現とあとは僕の口調が原因かと」
「原因がわかっていれば解決は簡単だと思うけど?」
「…そういえばなぜ休みの日に学校へ?」
「…数学で赤点取っちゃって…あはは」
「…あははじゃないですよ」
「いまは私の話はいいのー!」
くるみもしゃがんで村瀬と目を合わせた
「ちゃんと陽と仲直りして?」
「それが最初から出来ていればここまで争いません」
「前にも話したけど、いつまでも誤解されたままだよ?」
「あなたが僕のものになれば構いません」
「あーっ!もう!」
電話が鳴った
ディスプレイを見ると相悟からだった
「もしもし?」
「良かった!くるみちゃん、いまどこ?」
「屋上にいるよ、村瀬くんも一緒に。陽は?」
「くるみちゃんを追いかけようとしたけど般若みたいな顔してたから先輩達が取り押さえてる。代わりに俺が捜そうと思ったけど…大丈夫?」
「うん、待ってるね」
携帯を切って振り返ると村瀬が口を開いた
「宮澤ですか?」
「うん、相悟くんなら話しやすいでしょ?」
「そうですね、矢川よりは…」
言い終えた瞬間にくるみを抱きしめた
「ちょっと!」
「汗臭くてすみません」
「そういう問題じゃないから!」
「だって、宮澤が来たらこんな事出来ませんし…」
「いまも出来ないからー!」
くるみは村瀬を全力で押した
「村瀬くんの事は嫌いじゃないけど、いまは陽が好きなの。それなのにこんな事されると嫌いになるかも…」
「…いやです」
「よし!」
「こういう事しなければあなたと付き合えますか?」
村瀬がもう一度くるみを抱きしめる
「こら!全然わかってない! 頭良いんじゃないの⁉︎」
「努力の賜物なので、実際はこんなものですよ」
やめて!と村瀬のほっぺを引っ張ると屋上のドアが開く音がした
「相悟くん!助けて!」
「お邪魔だったかな?」
「甘ったるそうな飲み物ですね…」
「いまはコレしかないの」
村瀬は受け取って一口飲んだ
「こんなに糖分の入った飲み物を飲んでいると太りますよ?」
「どうせデブですよー!」
村瀬は少し笑った
「…あなたに悪いことをしました」
「そうだね、なら喧嘩の原因聞いてもいい?」
「ただのプレーに対する考え方の違いです」
「それが喧嘩沙汰になっちゃうの?」
「矢川の単純な感情表現とあとは僕の口調が原因かと」
「原因がわかっていれば解決は簡単だと思うけど?」
「…そういえばなぜ休みの日に学校へ?」
「…数学で赤点取っちゃって…あはは」
「…あははじゃないですよ」
「いまは私の話はいいのー!」
くるみもしゃがんで村瀬と目を合わせた
「ちゃんと陽と仲直りして?」
「それが最初から出来ていればここまで争いません」
「前にも話したけど、いつまでも誤解されたままだよ?」
「あなたが僕のものになれば構いません」
「あーっ!もう!」
電話が鳴った
ディスプレイを見ると相悟からだった
「もしもし?」
「良かった!くるみちゃん、いまどこ?」
「屋上にいるよ、村瀬くんも一緒に。陽は?」
「くるみちゃんを追いかけようとしたけど般若みたいな顔してたから先輩達が取り押さえてる。代わりに俺が捜そうと思ったけど…大丈夫?」
「うん、待ってるね」
携帯を切って振り返ると村瀬が口を開いた
「宮澤ですか?」
「うん、相悟くんなら話しやすいでしょ?」
「そうですね、矢川よりは…」
言い終えた瞬間にくるみを抱きしめた
「ちょっと!」
「汗臭くてすみません」
「そういう問題じゃないから!」
「だって、宮澤が来たらこんな事出来ませんし…」
「いまも出来ないからー!」
くるみは村瀬を全力で押した
「村瀬くんの事は嫌いじゃないけど、いまは陽が好きなの。それなのにこんな事されると嫌いになるかも…」
「…いやです」
「よし!」
「こういう事しなければあなたと付き合えますか?」
村瀬がもう一度くるみを抱きしめる
「こら!全然わかってない! 頭良いんじゃないの⁉︎」
「努力の賜物なので、実際はこんなものですよ」
やめて!と村瀬のほっぺを引っ張ると屋上のドアが開く音がした
「相悟くん!助けて!」
「お邪魔だったかな?」