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彼女の恋愛

第8章 夏休みの彼女

「「…」」

「…あの、本当にすみません…」

葵と楓は一瞬無言だったがすぐに行動に出る

「楓、車取ってくるからあのバカ起こしといて」

「りょーかい」

え?え?と戸惑うくるみによし!とガッツポーズをした菫が着替えに行こうと連れて行った

着替えが終わって車に戻る前に冷たい炭酸ジュースを買ったくるみは起こされた上に強制的に帰ることになってショゲている良輔にそれを渡した

「良輔さん、コレあげます」

「え?いいの?」

「はい。お土産のお返しです!」

ニコっと笑って渡すと良輔はすまなそうな顔をする

「そんなつもりじゃなかったのに…気使わないでよ!」

「森野家のルールですから」

「じゃあありがたく! …ぷはぁ!うまっ!」

二人でくすくす笑っていると楓が車来たよー!とやってきた

車に乗り込んでおしゃれなカレー屋さんに入る一同

辛さを何倍にするかでワイワイはしゃぐ

「やっぱ男なら20倍っしょ」

「いやいや、20倍なんか食ったら俺の肛門が悲鳴あげちゃうよ?」

「マジ汚い〜!食物屋で肛門とかやめてくれる⁉︎」

「いやいや、菫のすっぴんもなかなかですぞ?」

菫がチョップ入れるとすかさず交わす楓、二人の水泳に次ぐゴングが鳴った

「はい、バカ2人はほっといて〜くるみちゃんは何にする?」

「あ、じゃあ私は30倍にします」

「あ〜やっぱそれくらい……って30倍‼︎‼︎」

「甘いのも辛いのも大好きなんです♡」

ニコニコ笑うくるみに一瞬たじろぐ葵と良輔だが男なら!と変なプライドでくるみと同じものを頼んだ

お待たせしました〜と店員が真っ赤な皿を5皿持ってくる

喧嘩してオーダーしなかった楓と菫の分も仲良く30倍だ

「あのぅ…カレーがカレーの色してないんだけど…」

「これはインドの食文化に対する冒涜だな!」

若干1名だけニコニコしながらおいしそ〜と気にしていない様子

「これ残したやつ罰ゲームでおごりな!」

「マジ!キッツ〜」「そんなんみんな残すに決まって…」

「いただきまーす!」

くるみが美味しー♡と食べるのを見て…

「もしかすると見た目ほど辛くないかも〜?」

「案外食えちゃったりして!」

笑いながら4人もくるみの後を追って一口食べた


…?
…‼︎

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