彼女の恋愛
第8章 夏休みの彼女
圭は恥ずかしそうに立ち上がり、陽とくるみの隣を通って自室に入った
陽はくるみの手をひいてリビングからべランダに出た
普通のベランダと違い少し広いスペースになっている
二人はベンチに座って線香花火に火をつけた
パチパチと優しい火花が散る
「くるみの事、信じられなくてごめん」
「ううん。私が陽の立場なら同じように動揺したと思う」
「は〜。自分でもダメだってわかってるんだけど、気持ちの切り替えが出来なくて感情的になっちゃう」
「陽のいいところでもあるよ」
「…」
「…」
「くるみ」
「なに?」
「まだ俺のこと好き?」
「…好きだよ?」
「…そっか」
「…」
二人は静かにゆっくりと線香花火を楽しんだ
最後の一本が落ちると陽がバケツにゴミを入れて水につけた
「くるみ、浴衣で汗掻いたでしょ? 着替え貸すからシャワー浴びれば?」
「でも…」
「圭には言っておくから心配しなくていいよ。ずっと浴衣でいるのもツライだろ?」
ずっと走っていたので確かにシャワーを浴びたい
「ありがとう。じゃあお言葉に甘えて」
「1階に降りて突き当りが風呂だから、着替えとタオルは脱衣所に置いとく」
「わかった」
くるみはトントンと階段を降りて脱衣所で服を脱いだ
暖かいシャワーが体の疲れを癒してくれる
しばらくシャワーにあたっているとガチャっと脱衣所を開ける音が聞こえた
「くるみ、棚に置いとくよ」
「ありがとう」
シャンプーで髪を洗うと陽と同じ匂いがして、なんだか落ち着いた
シャワーを終えてパンツを履こうか悩んだけど汗臭いのが嫌で履くのをやめた
(帰りにコンビニで買って履こう)
棚を見ると陽の青いTシャツとハーフパンツが置いてあったのでそれを着た
リビングに上がると陽がソファーに座って待っていた
「お風呂ありがとう」
「くるみ、そろそろ時間まずいでしょう?送るよ」
「…そうなんだけど…まだ帰りたくないな」
「え?」
「陽とちゃんと仲直り出来るまで帰れない」
「仲直り出来てるよ?」
「…なんか今までと違う気がする。もう少し話がしたい」
「俺は構わないけどお袋さん心配するんじゃない?俺も信用無くしたくないし…」
「お母さんにはちゃんとメールするから、お願い」
「…わかった。俺もシャワー浴びたいから部屋で待っててくれる?」
陽はくるみの手をひいてリビングからべランダに出た
普通のベランダと違い少し広いスペースになっている
二人はベンチに座って線香花火に火をつけた
パチパチと優しい火花が散る
「くるみの事、信じられなくてごめん」
「ううん。私が陽の立場なら同じように動揺したと思う」
「は〜。自分でもダメだってわかってるんだけど、気持ちの切り替えが出来なくて感情的になっちゃう」
「陽のいいところでもあるよ」
「…」
「…」
「くるみ」
「なに?」
「まだ俺のこと好き?」
「…好きだよ?」
「…そっか」
「…」
二人は静かにゆっくりと線香花火を楽しんだ
最後の一本が落ちると陽がバケツにゴミを入れて水につけた
「くるみ、浴衣で汗掻いたでしょ? 着替え貸すからシャワー浴びれば?」
「でも…」
「圭には言っておくから心配しなくていいよ。ずっと浴衣でいるのもツライだろ?」
ずっと走っていたので確かにシャワーを浴びたい
「ありがとう。じゃあお言葉に甘えて」
「1階に降りて突き当りが風呂だから、着替えとタオルは脱衣所に置いとく」
「わかった」
くるみはトントンと階段を降りて脱衣所で服を脱いだ
暖かいシャワーが体の疲れを癒してくれる
しばらくシャワーにあたっているとガチャっと脱衣所を開ける音が聞こえた
「くるみ、棚に置いとくよ」
「ありがとう」
シャンプーで髪を洗うと陽と同じ匂いがして、なんだか落ち着いた
シャワーを終えてパンツを履こうか悩んだけど汗臭いのが嫌で履くのをやめた
(帰りにコンビニで買って履こう)
棚を見ると陽の青いTシャツとハーフパンツが置いてあったのでそれを着た
リビングに上がると陽がソファーに座って待っていた
「お風呂ありがとう」
「くるみ、そろそろ時間まずいでしょう?送るよ」
「…そうなんだけど…まだ帰りたくないな」
「え?」
「陽とちゃんと仲直り出来るまで帰れない」
「仲直り出来てるよ?」
「…なんか今までと違う気がする。もう少し話がしたい」
「俺は構わないけどお袋さん心配するんじゃない?俺も信用無くしたくないし…」
「お母さんにはちゃんとメールするから、お願い」
「…わかった。俺もシャワー浴びたいから部屋で待っててくれる?」