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彼女の恋愛

第3章 告白される彼女



「「あの!」」
「「どーぞ!」」

二人して顔が赤くなった

「はー やっぱ怖ぇ!聞きたいけど聞きたくないw」

陽は苦笑いしながらアイスコーヒーを一口含んだ

「昨日のことなんだけど、まずは急に電話して悪るかった!あと、その…電話で済ませようとして…」

「…あ、うん」

「それで…もう一度改めて言わせてもらうけど、俺は森野が好きです」

陽は下を向きながら顔を真っ赤にした

告白をした方もされた方も心臓がばくばくした

昨日考えてもわからなかった事をくるみは勇気を出して陽に聞いてみた

「っ、その…偽告白だと勘違いしてごめんなさい。告白とかされた事ないから信じられなくて」

「俺が森野の立場でもそう思うよ、気にしてないから!」

「それで…あの…」

「なに?」

「私の…どこがいいの?ハッキリ言って頭悪いし、ブスだしどこを良いって思ってくれているのか分からなくて。だから、信じられなくて…」

勇気を出したもののうまく自分の伝えられず、くるみの声は次第に小さくなっていた
陽はそんなくるみを見て静かに話しだした

「うまく言えないかもしれないけど、きっかけは入学式の時にたぶん一目惚れしたんだと思う。あの時校長の話が長くて辺りを見渡した時に、小さく欠伸した途端に顔を赤くしてキョロキョロした森野を見てカワイイと思った…」

「っ! ちょっ、それは忘れてよ」

「ムリ! で?森野はどうなの?」

答えを促されてくるみは困った

「その…変なとこ見られて恥ずかしけど…ありがとう?」

「へ?」

「私なんかを好きになってくれて…?」

はぁーと陽はため息をついた

「私なんかって自分を卑下するなよ。ハッキリ言って森野は可愛いぞ?」

漫画ならプシュ〜と煙が出るくらい、くるみの顔は真っ赤になった

「ち、ちが、ちがう」

「そんなことは置いといて、俺は森野と付き合いたい。森野は他に好きなやついる?」

ブンブンと首を振るくるみ
それをみて陽はうんと頷いた

「じゃあ俺から提案、俺にチャンスを頂戴?」

「チャンス?」

「うん、お試し期間ってやつ。それで上手く行くようなら、本契約」

「えええ〜⁉︎⁉︎」

くるみはガタっと椅子からずり落ちた

「大丈夫?」

陽はくるみに手を差し出して椅子に座り直させた

「森野は俺のこと嫌い?」

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