
彼女の恋愛
第8章 夏休みの彼女
とある夏休み プール編
「…ただいま」
「お邪魔しています…」
そろりと自宅に戻ったくるみ
メールで美羽には連絡していたがなんとなく気まずくつい小声になってしまう
「あら、二人ともおはよう。矢川くんいらっしゃい」
美羽は仕事に行く支度をしながらコーヒーを飲んでいた
「お母さん、昨日は申し訳ありません」
陽が美羽に深々と頭を下げた
「くるみを置き去りにしたり、朝帰りしたり…信用失くす様なことして」
美羽は静かに聞いている
「俺に良い印象はないのは解っていますが、一度だけチャンスを下さい」
更に頭を下げる陽
「矢川くん、顔をあげてちょうだい? 朝帰りは別としてあなたに不快な思いをさせてしまったのはこちらに落ち度があるんだから」
美羽はふわっと笑った
「でも今後は親の目が届かないところで遅くまでいるのはないと思ってね?」
「わかりました」
「ならいいわ、これ以上は何も言わない」
美羽はやめやめ!と手を振ってくるみと陽にコーヒーを淹れた
「ありがとうございます」
陽は受け取って一口飲んだ
「くるみ、今日はむつみをプールに連れて行くんでしょ?」
「え?」
「あの子、昨日そう言ってたわよ?」
「忘れてた…」
「まだ時間あるし少し休んだら連れていってあげてね? じゃあ仕事行ってくるわ」
「うん。頑張ってね」
「矢川くん、ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます!気をつけて」
パタン
美羽が出掛けて静寂が訪れた
まだ6時30分…なつみもむつみも夢の中だ
「陽は今日予定あるの?」
「ないよ。俺もプール一緒に行ってもいい?」
「いいけど、疲れてない?」
「くるみより体力あるからね。でも少し寝不足w」
「じゃあ9時まで寝よっかな…陽はどうする?」
「くるみの部屋で寝る」
「え!」
「ダメ?」
「…いいよ。こっち」
くるみが部屋に案内する
白を基調にすっきりした部屋だが陽の部屋と違いぬいぐるみや小物が多い
「一人部屋なんだ」
「うん。家事の後とか1人になれる空間あった方がいいってお母さんが一人部屋にしてくれたの」
「くるみのお母さん優しいな。俺、怒鳴られるの覚悟してたけど…」
「まぁ、少し変わってるかもね」
くるみはベッドに腰掛けると陽も隣に腰を下ろす
(部屋に陽がいると緊張するな)
「…ただいま」
「お邪魔しています…」
そろりと自宅に戻ったくるみ
メールで美羽には連絡していたがなんとなく気まずくつい小声になってしまう
「あら、二人ともおはよう。矢川くんいらっしゃい」
美羽は仕事に行く支度をしながらコーヒーを飲んでいた
「お母さん、昨日は申し訳ありません」
陽が美羽に深々と頭を下げた
「くるみを置き去りにしたり、朝帰りしたり…信用失くす様なことして」
美羽は静かに聞いている
「俺に良い印象はないのは解っていますが、一度だけチャンスを下さい」
更に頭を下げる陽
「矢川くん、顔をあげてちょうだい? 朝帰りは別としてあなたに不快な思いをさせてしまったのはこちらに落ち度があるんだから」
美羽はふわっと笑った
「でも今後は親の目が届かないところで遅くまでいるのはないと思ってね?」
「わかりました」
「ならいいわ、これ以上は何も言わない」
美羽はやめやめ!と手を振ってくるみと陽にコーヒーを淹れた
「ありがとうございます」
陽は受け取って一口飲んだ
「くるみ、今日はむつみをプールに連れて行くんでしょ?」
「え?」
「あの子、昨日そう言ってたわよ?」
「忘れてた…」
「まだ時間あるし少し休んだら連れていってあげてね? じゃあ仕事行ってくるわ」
「うん。頑張ってね」
「矢川くん、ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます!気をつけて」
パタン
美羽が出掛けて静寂が訪れた
まだ6時30分…なつみもむつみも夢の中だ
「陽は今日予定あるの?」
「ないよ。俺もプール一緒に行ってもいい?」
「いいけど、疲れてない?」
「くるみより体力あるからね。でも少し寝不足w」
「じゃあ9時まで寝よっかな…陽はどうする?」
「くるみの部屋で寝る」
「え!」
「ダメ?」
「…いいよ。こっち」
くるみが部屋に案内する
白を基調にすっきりした部屋だが陽の部屋と違いぬいぐるみや小物が多い
「一人部屋なんだ」
「うん。家事の後とか1人になれる空間あった方がいいってお母さんが一人部屋にしてくれたの」
「くるみのお母さん優しいな。俺、怒鳴られるの覚悟してたけど…」
「まぁ、少し変わってるかもね」
くるみはベッドに腰掛けると陽も隣に腰を下ろす
(部屋に陽がいると緊張するな)
