テキストサイズ

彼女の恋愛

第8章 夏休みの彼女

「くるみ!なんで…大丈夫?」

「ぅ…なんかニガイ…」

「飲み物取ってくる!」

陽が慌ててパンツを履いてズボンを履こうとする

「ううん、私行くよ」

くるみは下着入れからパンツを出して履いて部屋着のワンピースを着た

「陽にも何か持ってくるね」

くるみはキッチンに行く前に洗面所に寄ってうがいをした

(びっくりした!あんなにニガイんだ…)

急いでキッチンに寄って麦茶を1杯飲み干すとグラスを2つ持って部屋に戻った

「大丈夫だった?」

すでに服を着た陽がベッドに座っている

「うん。麦茶で良かった?」

「ありがと!」

二人は麦茶を飲んでテーブルに置いた

「ごめんな、調子に乗って…」

「ううん、びっくりしたけど大丈夫だよ」

「まさか飲んじゃうと思わなかった」

「私もだよ。笑」

笑ってキスをして抱き合ったままいつしか眠ってしまった



9時にアラームが鳴る

くるみは目を擦って起きるとリヒングからパタンとドアを開ける音がした

まだ眠っている陽を置いてくるみは部屋を出た

「お姉!おはよう」

「なつみ、おはよう」

「いつ帰ったの?」

「お母さんが仕事に行く前だよ」

「朝帰りなんてやるじゃん!」

二ヒヒと笑っているなつみ

「今日は陽とむつみをプールに連れて行く予定だけどなつみはどうする?」

「え〜!ようちゃんが一緒なら行こうかな〜。じゃあ約束キャンセルしてくる」

「ドタキャンなんてしたらお友達可哀想じゃん」

「友達じゃないよ、彼氏。昨日も遊んだし、別にいいよ」

「彼氏⁉︎」

「うん。4ヶ月目でマンネリだからそろそろ別れようかなって思ってる」

「ちょっと待って!あなた小学生だよ?なにそのOLみたいな発言⁉︎」

「お姉、OLに偏見持ちすぎw これくらいなつみの周りじゃ普通だけど?」

「今時の子供は全く…姉ちゃんそんな子に育てた覚えないよ⁉︎」

「お姉がオクテなんだよ。ちゃんとようちゃんに調教してもらいな」

「なっちゃん、おはよう!」

後ろから陽が目をこすりながらやってきた

「まさかの連れ込み⁉︎ お姉、見直したよ!」

「これには訳があって…って、馬鹿な事言わないの!」

「あ、プールに行く前にむつみと話した方がいいよ?昨日もプータレてたから」

「わかった。私が話してくるから陽となつみはここで待ってて?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ