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彼女の恋愛

第9章 倦怠期な彼女

「外でいちゃいちゃ嫌だっていうし、家も嫌だっていうし。じゃあどうしたいの?」

「いちゃいちゃ無しで外で遊びたい」

「俺はいちゃいちゃしたい」

「だって夏休み後半からずっとしてるよ?たまには気分変えたいよ」

「嫌なの?」

「嫌ではないけど、頻度は抑えたい」

「なんで?」

「…気持ちの問題かな」

「なにそれ?全然わからない。俺はくるみが好きだからキスしたいと思うし、触れたいと思うけどくるみは違うの?」

「一緒だよ。陽が好きだからキスもエッチもするけど毎回は嫌だ」

「「…」」

「じゃあ、もうしない」

「なんですぐそう言うの?そういう言い方良くないよ」

「だって何が嫌なのかわからない。俺が下手だからとか嫌いだからとかなら解るけど違うんだろ?」

「違うよ。なんですぐ怒るの?」

「くるみの気持ち理解しようとしているのに、曖昧で何考えてるかわからないからだろ」

「私だってうまく説明できないことだってあるよ!陽は私を理解しようとしてる風だけど、結局自分の意見押し付けているだけじゃない!」

初めてくるみは陽に怒鳴った

陽もびっくりして一瞬間があったが、ああそうかよ!と電話を切ってしまった

(本当、さいあく)

宿題を続ける気にもなれず、ベッドにゴロンと転がった

(なんで毎回は嫌なのかな…体目当てとか思ってるから?私は陽とキスしたり、手を繋いでいるだけで嬉しいけど、陽はエッチしないとそう思えないのかな…)

目を閉じていろいろ考えているうちに次第に眠気に襲われ、やがて眠ってしまった

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