彼女の恋愛
第9章 倦怠期な彼女
「小島先生がいらっしゃるのは想定外でしたが。勉強中ならまた改めます」
くるっと後ろを向き帰ろうとする村瀬に小島が待ったと声をかける
「村瀬、時間あったら森野に数学教えてやってくれないか?」
「…数学ですか」
「いや、村瀬くん大会近くて忙しいので、私は大丈夫です!」
くるみはぶんぶんと首を振る
「なんだ、知り合いか?じゃあ村瀬にちゃんと教えてもらえよ?」
小島はポンとくるみの頭を撫でて村瀬によろしくな〜と手を振って去っていった
「…あの、本当に大丈夫だよ。今日も練習でしょ?」
「怪我明けなので自主トレしていました。少しなら見れますよ」
「いや、あの…」とくるみが遠慮がちに断るが、村瀬はカウンターを周りくるみの隣に座った
「今どこですか?」
「…うん。ここなんだけど」
くるみが問題を指すと村瀬はジッとみる
「ここはこの数式を使います。パターンが幾つかあって…」
ふむふむと聞いて問題を解いてみる
「そう、それが正解です。よく出来ましたね」
村瀬は頭をよしよしと撫でた
「あのう…子供扱いはやめて下さい」
「小島先生は良くて僕はダメですか?」
「先生はって…それってヤキモチ?w」
「当たり前じゃないですか。一度はならず二度までも…教師といえど許せません」
くるみはポカーンと固まった
「村瀬くん…私よりお似合いの可愛い子沢山いるじゃない。なんで私なの?」
「以前、屋上で話した通りです。自分でも気付かぬ間に好きになっていました」
「そうですか…あ、バスケ部って今日練習だったんだね!」
村瀬のはっきりな物言いに恥ずかしさを覚え、間を空けないように話しかけたがするっと交わされた
「大会は近いのですが、ここ最近は怪我人が多くリフレッシュの為に自主参加になっています。次はこの問題を解いてみましょう。この場合、xは…」
村瀬の教え方は誰よりも判りやすく、くるみは初めて数学の楽しさを覚えた
「なるほど!じゃあこうかな?」
「正解です」
村瀬がくるみに向けてにっこり笑った
「村瀬くん笑うと印象変わるんだね、いつもよりすごく良いよ」
「くるみの事以外に楽しい事などありませんから」
またいつもの仏頂面に戻った瞬間、ガラっとドアが開いた
くるっと後ろを向き帰ろうとする村瀬に小島が待ったと声をかける
「村瀬、時間あったら森野に数学教えてやってくれないか?」
「…数学ですか」
「いや、村瀬くん大会近くて忙しいので、私は大丈夫です!」
くるみはぶんぶんと首を振る
「なんだ、知り合いか?じゃあ村瀬にちゃんと教えてもらえよ?」
小島はポンとくるみの頭を撫でて村瀬によろしくな〜と手を振って去っていった
「…あの、本当に大丈夫だよ。今日も練習でしょ?」
「怪我明けなので自主トレしていました。少しなら見れますよ」
「いや、あの…」とくるみが遠慮がちに断るが、村瀬はカウンターを周りくるみの隣に座った
「今どこですか?」
「…うん。ここなんだけど」
くるみが問題を指すと村瀬はジッとみる
「ここはこの数式を使います。パターンが幾つかあって…」
ふむふむと聞いて問題を解いてみる
「そう、それが正解です。よく出来ましたね」
村瀬は頭をよしよしと撫でた
「あのう…子供扱いはやめて下さい」
「小島先生は良くて僕はダメですか?」
「先生はって…それってヤキモチ?w」
「当たり前じゃないですか。一度はならず二度までも…教師といえど許せません」
くるみはポカーンと固まった
「村瀬くん…私よりお似合いの可愛い子沢山いるじゃない。なんで私なの?」
「以前、屋上で話した通りです。自分でも気付かぬ間に好きになっていました」
「そうですか…あ、バスケ部って今日練習だったんだね!」
村瀬のはっきりな物言いに恥ずかしさを覚え、間を空けないように話しかけたがするっと交わされた
「大会は近いのですが、ここ最近は怪我人が多くリフレッシュの為に自主参加になっています。次はこの問題を解いてみましょう。この場合、xは…」
村瀬の教え方は誰よりも判りやすく、くるみは初めて数学の楽しさを覚えた
「なるほど!じゃあこうかな?」
「正解です」
村瀬がくるみに向けてにっこり笑った
「村瀬くん笑うと印象変わるんだね、いつもよりすごく良いよ」
「くるみの事以外に楽しい事などありませんから」
またいつもの仏頂面に戻った瞬間、ガラっとドアが開いた