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第6章 ~スクープ~

「…本気じゃないなら、


わざわざ他の女を切るなんて言わない。


なんなら、今すぐここで全部データを消したっていい。


仕事関係以外、バックアップもとってない。


 ちなみに俺は、仕事関係上の女なんかに手出しはしない主義だから。」




直生はそう言って徐に携帯を取り出すと、


花音の目の前で登録していたキープの女性陣を全消去した。




「これで少しは信頼してもらえる?」




「私なんかを堕として、


何が楽しいんですか?


 それとも、新たなゲームですか?」




警戒心を見せた彼女に、直生は笑みを浮かべると、口を開く。




「そんな安っぽいゲームに興味なんかないよ。


…ただ、君に本気で堕ちそうだから…


その前に堕とそうとしてるだけ。」




「…直生さんって本当に女心を掴むのがうまいですよね。


卑怯です、そんな台詞。」




きっ…と、睨みつけてきた彼女があまりにも可愛くて、


直生は思わず抱き寄せた。




「卑怯なのは、君だよ。


可愛すぎ…。」




直生はポツリとそうこぼし、


彼女の唇を自らの唇で塞いだ。


油断していた花音の唇の中に舌を侵入させると、


口内で逃げる彼女の舌を舌で絡めとり、


直生は舌で口内をかき回した。



ひたすら角度を変え何度も彼女の唇を貪る。



そうして、数分ののちにようやく直生は唇を離した。



お互いに息が上がり、


花音はとろんとした瞳を向ける。




「隙ありすぎだって、花音ちゃん。」




そう呟くと、直生は放心状態の彼女を持ち上げる。


そうして、ベッドへと運ぶと彼女を寝かせて覆いかぶさった。

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