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第10章 〜浮気騒動?〜

〈花音サイド〉

 直生が亜紀と話をしている頃、花音はエステでリラックスした後、買い物を楽しんでいた。


いつも直生が傍から離れてくれないおかげで、花音はケアをするのも下着を買うのもゆっくりとしていられる時間がない。


それが、今日はどういうわけか用事があると直生は久しぶりに溜息をつきながら外出していった。



(直生さん、新しい下着気に入るかな?)



うきうきした気分で直生が教えてくれたカフェへと歩を進めていた花音は、見てしまった。


直生が小柄な女性と親密に話している姿を……。


暫く声をかけることもできず見ていると、二人の唇が重なった。



(誰……?)



花音は茫然と立ち尽くしたまま、しばらく動けなかった。

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