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秘密のアルバイト

第2章 初バイト

「ハイッ、OK!
二宮君、お疲れ様。いいのが撮れたよ」

「はい・・・」


ただ写真を撮られているだけなのに、何だか凄く疲れたよ。


「下の事務所で少し待ってて」


俺は荷物を持って、事務所へ行った。
アイスコーヒーを出してもらい、飲みながら待った。

あのお兄さんが、俺の横を通りすぎた。
シャワーを浴びた後だからか、何だか凄くいい匂いがした。
俺は一瞬、ドキッ!!とした。


「お待たせ、二宮君。
初めての撮影はどうだった?」

「どうと言われても、よくわかりません。
でも、緊張もあったと思いますが、ちょっと疲れました」

「初めてだからね、仕方ないよ。
これから少しずつ、色々してもらう事になると思うけど、かたくならないで」


色々・・・してもらう・・・
俺、ヤバイことに足突っ込んじゃったかも。


「君、口座持ってる?
お金、振り込みたいんだけど・・・」

「ありますけど、親が管理してるので」

「そっか・・・
じゃあ、うちで何とか上手に君の口座作ってあげるよ。
そこに振り込んであげるね」

「あっ、はい」

「次は1ヶ月後位にお願いね。
日にちが決まったら、早めに連絡するよ。
急だと、勉強に差し支えるといけないからね」

「はい、お願いします」


俺の初バイト、無事に終了した。

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