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秘密のアルバイト

第48章 撮影のあとに

「そう言えば、潤から連絡があって、今日事務所に着てほしいって」

「あっ、それ俺にも連絡があったよ。
人に会う約束してたんだけど、潤から連絡があるなんて、気になってさ」

「人って・・・どうせ大貴だろ?」

「ちっ、違うよ。今日は違う」

「今日は違うってことは、うまくいってるって事だな」

「とっ、ところで・・・」

「おっ、図星か?
話を変えようとしてるよこいつ」

「もういいの。
事務所に着てはいいけど、いまいち場所がわからないんだけど」

「俺もわからなくて困ってたんだ」

「俺、ここ終わったら行くから、一緒行こうか」

「そうしてもらえると助かるよ」

「じゃあ、自販機の前で待ち合わせな」


俺達3人は別れ、それぞれの授業を受けに行った。
途中、智の姿を見つけた。


「お~い、さっとし・・・」


振り向く智。
俺を見て、少し驚いたような顔をした。


「あのさぁ、ここ終わったら事務所に行くんだけど・・・」

「あっ、ごめんかず。
向こうで友達待たせてるから・・・
また事務所行ってかね」

「あぁ、うん・・・」


なんだなんだ?
何だか最近の智、そっけないな。
もしかして、俺の事を避けてるのか?

ところで、潤が今日面接に2人来るって言ってたけど、もしかして雅紀と翔のことか?
でもそれなら2人だって言うはずだよな。
まぁいっか。
それはそれで事務所行けばわかることだしね。


「おっはよぉ、二宮」

「おぉ、おはよう」

「なぁ二宮、今日夜空いてない?」

「あぁ、ごめん。今日バイトなんだ」

「バイトかぁ・・・てかお前、バイト辞めたんじゃなかったの?」

「うん、新しいバイト始めたんだ」

「そっか・・・ならいいや」


2人で授業に向かった。

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