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秘密のアルバイト

第48章 撮影のあとに

「お前ならいけるような気がするんだけどな」

「え~・・・俺が?」

「お前なら背も高いし、結構イケメンだしさ」

「そう・・・かなぁ・・・」

「気があったら話だけでも聞きに来いよ」

「聞きに来いって何?お前のバイト先なのか?」

「まぁ、そんなところ・・・かな。
えっと・・・あっこれ、ここに電話して。
俺の名前言えばわかるからさ」


俺は潤の名刺を渡した。


「ありがとう。ちょっと考えさせて」

「慌てないから大丈夫。
多分お前の悩み、解消されるかもよ」

「お前と話せてよかったよ。
じゃあ行くわ・・・またな」

「おぉ、またな・・・」


嬉しそうに、何だかスッキリした顔をして去っていった。
立ち去ると、翔が勢いよくかけ寄ってきた。


「何?・・・何どうしたの」

「はぁ・はぁ・はぁ・・・
あいつ・・・何・・・どうして・・・ここに」

「まぁ、まず落ち着け」

「ふぅ・・・
あいつ、何しに来てたの?」

「たまたまだよ。
でもあのときの事、頭を深く下げて謝ってくれた。
どうかしてたって、申し訳ないって凄く反省してたから許してやったよ」

「許したの?大丈夫なのか?」

「信じてやってもいいかなって」

「でも油断しないで、気をつけてよ。
かずは優しいから・・・」

「気づかってくれて、ありがとう」


翔に向かってニコッと笑った。
顔を赤らめて目をそらす翔。


「なぁ、お前何顔を赤くしてんの?」

「だってかずがニコッて笑うから・・・」

「何、笑っちゃ駄目なのか?」

「駄目じゃなくて、かずがあまりにも可愛いから何かさ、照れちゃって・・・
その笑顔、もはや女の子だよ」

「うるせぇ、バ~カ!」


可愛いなんて、こっちが照れくさいよ。

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