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秘密のアルバイト

第48章 撮影のあとに

少し遅れて雅紀が到着。


「ごめん、ごめん、遅くなっちゃっちゃった」

「よしっ、行こうか」


免許をとった翔。
翔の運転で事務所へ向かうことに。


「でも翔は潤が誘っていたからわかるけど、雅紀は何でだろう」

「うん・・・俺もわかんない。
ついこの前、仕事したばかりで、社長も何も言ってなかったけど」

「何?撮影したの?
相手は?・・・大貴?・・・ねぇ」

「ちっ、違うよ。
あいつとは撮影では絡んでないよ」

「んっ?撮影ではない・・・ってことは、それ以外では絡んでるってことか?」

「あっ・・・それは・・・その・・・」

「ったくお前は素直だね。
ようは、付き合ってんだろ?」

「・・・うん」

「何雅紀、彼女できたの?」

「彼女じゃないよ・・・なっ!」

「雅紀、可愛い彼氏か?
かずより可愛い男の子なんているのか?」

「かずには負けるけど、可愛いよ」

「俺を引き合いに出すな」

「二人とも楽しそうで、いいなぁ・・・」

「翔はイケメンだから、モテるし絶対人気も出るよ」

「やっぱかずに誉められると、超嬉しいよ。
お礼に後で、チューしてあげるよ」

「丁重にお断りします」

「なんだよそれ」

「あっ、次の交差点を右に曲がって3軒目の家だよ」


よくある男友達との会話。
少し普通と違うのは、対象が女の子ではなく男の子だということ。
1年前では考えられない会話。
今では普通に、当たり前のように話している。

駐車場に車を止め、事務所に入る。


「あれっ?鍵空いてる。
車がないから潤じゃない・・・あっ、智か?
智・・・智?」

「はいっ!かず2階だよ」


2階から智が下りてきた。


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