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秘密のアルバイト

第48章 撮影のあとに

コーヒーを準備していると、思いの外早く面接は終った。


「終った?
じゃあコーヒーこっちに置くよ」

「ありがとう。ところで電話誰?」

「潤からだった。何かもう1人面接に来るって。
名前は・・・横山君だって。
潤も間に合うように帰るって」

「わかったよ、ありがとう」


頭を撫でられた。
2人の前では恥ずかしいけど、相変わらず智に頭を撫でられるのは何だか嬉しい。
何か俺、子供みたい。


「雅紀、翔お疲れ」

「俺の知らないところで、潤と社長が話をしていていたみたいで、いつの間にかこっちの所属になってた」

「社長よく返事したね。
俺としては一緒にできて嬉しいけど」

「純粋にモデルだけじゃなく、やっぱそういうのもするらしい。
どうしよう、今から緊張してきたよ」

「でもやることにしたんだろ?」

「うん、まぁ・・・」

「俺が言うのもなんだけど、その初々しさがよかったりするんだよ」

「おっ、立場が変わると言うことも変わるね」

「3人さん、言うの忘れてたけど、潤が来たら俺達5人、早速雑誌の撮影があるからね」

「はぁい」


潤が来るまで雅紀と翔を、事務所兼撮影場の家の中を案内した。
大きな部屋に少し小さめの部屋、全部で4部屋。
緊張がほぐれるどころか、どんどん緊張していく翔。


「大丈夫だよ」

「相手はかずがいいな」

「残念でした。俺はもう引退したの。
大丈夫、お前好みの可愛い子はいるよ。
なっ、雅紀!」

「俺にふるな」


事務所に戻ると潤が着いた。


「みんな、お疲れ様。さぁ、入って」

「はい、お邪魔します」

「潤、お疲れ」

「潤、お帰りなさい・・・あっ!」

「・・・えっ!?」





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