~夢の底─
第3章 ─秋が、燃える。
「よ、ユノよ」イトゥクが、黒のキャップをとりながら、ユノの後ろから声をかけた。キャップの金の刺繍はイーグルだ。「イトゥク兄さん」ユノの顔を眺めて、「顔あわすの、久々、だな」栗色のゆったりしたパンツのポケットに手を入れる。
「え、─そう…ですね」「お互い、忙しい。昔はよくメシも食った」懐かしそうにユノを見ると、「レラもよ、元気よ…、おまえチャンミンはどうしてる」「この間、ひとりで旅行して今は…キャンペーンの打ち合わせ…」「一緒じゃ、ないのか」「あ、うん。…チャンミン単独─」
「な…? ユノ─」キャップを頭にのせる。刺繍のイーグルの翼は大きい。「やつさ。チャンミン─面倒見良いやつだ」「あぁ─」「やめた後輩にも、─キャンプ一緒に行ったらしいしな」「キャンプ?」「知らないか? ま、やつのプライベートのことだ」ぽんぽんとユノの肩を軽く叩き、「それこそ、オレらもまた飲もう。チャンミンにも云ってさ」カラリとした口調で告げると早足で、長い廊下を行った。
「え、─そう…ですね」「お互い、忙しい。昔はよくメシも食った」懐かしそうにユノを見ると、「レラもよ、元気よ…、おまえチャンミンはどうしてる」「この間、ひとりで旅行して今は…キャンペーンの打ち合わせ…」「一緒じゃ、ないのか」「あ、うん。…チャンミン単独─」
「な…? ユノ─」キャップを頭にのせる。刺繍のイーグルの翼は大きい。「やつさ。チャンミン─面倒見良いやつだ」「あぁ─」「やめた後輩にも、─キャンプ一緒に行ったらしいしな」「キャンプ?」「知らないか? ま、やつのプライベートのことだ」ぽんぽんとユノの肩を軽く叩き、「それこそ、オレらもまた飲もう。チャンミンにも云ってさ」カラリとした口調で告げると早足で、長い廊下を行った。