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日進月歩

第1章 01

30分程が経って3人が戻ってきた。

俺はその間もゲームをずっとしていた。
気を紛らわすためだけどこれが逆効果でさっきから赤のおじさんが何回も何回も死んでいる。

それもそのはず。

俺目の前で、しかも俺のゲーム画面を覗きこんで

相「あっ!にの~また落ちちゃってるじゃん笑」

なんて笑顔撒き散らしていうから集中できるわけがない。

二「誰のせいで死んでると思ってんですか。」

また強くあたってしまう。

でも相葉さんには効かない。
笑いながら

相「えー俺のせい?笑
  にのがここのステージ苦手なんだよきっと~笑」
二「んなわけ無いでしょう。
  こんなステージ普段なら一発でクリアしてます」
相「素直じゃないな~笑
  ほらもっかいやってみようよ!
  俺は見てるだけだけど笑」

『素直じゃない』

このセリフ聞くの今日だけで3回目。
相葉さんにまで言われるなんて…。

悔しいのか恥ずかしいのかよくわからない感情が俺の中出てきてゲームの電源をセーブもせずに切った。

相「えっ?やらないの?」
二「トイレに行ってきます。」

一人になりたかった。
ただそれだけ。

俺は足早に楽屋を出てトイレにまっすぐ行き、個室に閉じこもった。

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