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ドSな御主人様

第1章 出会い


……何か、聞こえる。人の声?

っていうか、寒い。



次第に意識がハッキリとしてきた。


目を開くと、そこはどこかの倉庫みたいなところだった。

薄暗いけど、天井のガラスから月がスポットライトみたいに私を照らしている。


綺麗……。単純にそう思った。


しかし、そんな思いはすぐに消えた。



「あらら?おねーさん起きちゃった?」

「まじ?ラッキー!」



ドアが開くと共に現れた三人の男。



「あ。え?な、何…」


声が震える。


ダメだよ、自分。恐怖心を抱いてるなんて知られたらコイツらの思うつぼ。ここは、落ち着かなきゃ…



「君、覚えてないの?同級生に怪我させられたりとか、同級生に売られたとかさぁ」



え、コイツら何言ってるの?


そりゃ、頭かち割られたのは覚えてる。今も頭痛いし。売られたってなによ。


私は…、私は



「私は物じゃない!」



冷たい床からバッと立ち上がり、一つしかないドア目掛けて走った。


男達が油断していたのか、運がよかったのかわからないけど、部屋から脱出する事に成功した



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